卯月の料理 山椒
桜の花茶
器は、滋賀の陶芸家 梶なゝ子さんの作
中の花びらは梶さんの庭に咲く八重桜の花なのだそう
私が予約の電話を入れた時、「京のお酒、ありますよ!(笑)」と言ってくださったので、もちろんいただきます
この日のハンドルキーパーは私で、妻が北原さんからお酒の説明を聞いて選ぶことに
筍の茶碗蒸し
京都 物集女(もずめ)の白子筍を直送してもらって使っているそう
箸置きは、4月29日からの 春の山椒展 で展示販売される京都の 酒器 今宵堂 さんのもの
裏を返すと「底無」と書かれていました(笑)
筍のはさみ揚げ
シタカラ農園の越冬さやあかねにちりめんを混ぜて挟み込み、春菊を纏わせて揚げてあります
さやあかねのねっとり感と筍のしゃっくり感を春菊の香りとともに味わう、すこぶるの逸品
小皿のひじきも、素材の持ち味を生かすやさしい味わいで、妻のお酒が進みそう
筍と春野菜の胡麻酢
和歌山産の柚子のピクルスが、春の爽やかさを
筍と鶏肉、豆などのいろいろグラタン
和風の、日本酒がきっちりと飲みたくなる味わい
妻だけが最高に幸せそうに吞んでます...
八重桜の花びらが入ったブランマンジェ、添えられた炊き小豆
あんこ大好き人間の私には、堪らない美味しさのデザートでした
山椒さん、美味しい時間と空間をありがとうございました
ガストーラ 18周年
フランス料理ガストーラさんがこの4月でオープン18周年!
今年もJ氏夫妻にお誘い頂き、記念の会食に同席させてもらいました
アミューズ
ドリンクは、ぐびぐびいける爽やかなチャコリの乾杯でスタート
下川町のホワイトアスパラ(2本も!)と釧路産サクラマス
リンゴとビネガーのソース
バスクのエスペレットを散らして
及川農園ノーザンルビーのポタージュ
ソテーしたフキノトウ、白魚、グリンピースが入っています
メインの ナヴァラン ダニョー
羊肉はもちろん茶路めん羊牧場のもの
白糠産のアスパラ、焼いたカブ、パプリカ
ソースは裏漉ししたたっぷりの野菜とトマトで
これまで供された料理はもちろんどれも美味しかったことは言うまでもないのですが、このナヴァランはどちらかと言えばあまり肉料理が得意ではないJ氏も含めて、テーブルのみんなが感動してしまう旨さでした
安藤シェフご自身にとっても、ちょっとしたエピソードを伴う思い入れがある料理なのだそう
料理に合わせて安藤シェフが選んでくれた赤ワインが、また素晴らしかった!
お店を開いた年のイルレギー エリミナ
バスク地方を代表する造り手のワインですが、熟成によって香りがとても華やかに味わいはより深くなり、それでいて若い頃に比べてとても親しみやすくなっていました(このビンテージは折にふれ J氏とともにガストーラさんで頂いてきたのです)
ワインのコルクをのせた小さなガラス皿は、シェフのお母さんの手作り
イル フロッタント
ポロニ養鶏場の卵と阿寒ワンツー牧場の牛乳を使ったデザートで、クレームアングレーズには木苺のシャーベットとストロベリーが入っていました
ガストーラさんのデザートの美味しさはもう定評なのだけれど、本当にこれは食べ終わりたくなかったです
チャコリと、「最後の1本」だった2004年ビンテージのエリミナ
J氏は安藤シェフにサインしてもらったエリミナのボトルを記念に持ち帰ることに
安藤シェフ&マダム、素晴らしいディナーをごちそうさまでした!
ふきのとうの天ぷら日和
午前中に気温10℃を超え、雪も完全に姿を消した日曜日
泥だらけの車を洗おうと出た庭には、ふきのとうがあちこちにたくさん顔を出しています
日当たりが良いところのものは大きく開いてしまって、食べる時期を逃しちゃってる
エゾシカのふんのそばのものは栄養たっぷりそうだけど、なんとなく採るのを避けます
家と物置小屋の間の日陰で、育ちが遅いものをいくつか選んで妻が摘み取りました
2日前に妻が女子会で絶品ふきのとう天ぷらを味わってきた「赤ちょうちん横丁」のお店で聞いた話によると、フキには雌雄の別があって、ふきのとうの形状と味わいもそれに応じて違うのだそう
確かに縦に細長い感じのものと、丸くまとまった感じのものの二通りの形状があるように思えます
今回採取した物置小屋の脇は、昨年フキの密集に悩まされた私が地面を掘り返して、それこそ「根こそぎ」駆除したつもりの場所だったのですが、それにもかかわらず今春ポコポコ出て来たふきのとうは、ひょろり型が優勢なのでした
味わいも心なしか苦味が優しいのです
まちぶせ ユーミン
たぶん、最後の釧路公演
これを聴けたら嬉しいけど、まず無理だよね(笑)
その昔、大学を卒業して就職した職場で、同じ仕事をする部署にいたのは1年先輩で獣医学部出身の女性二人
そのひとり、沼田町出身でどちらかと言えばおっとりした感じのNさんが「石川ひとみの『まちぶせ』を聞いたとき、すごく気持ちが判ったんだよね~。私と一緒だって。」と話すのを耳にして、う~む...と私は思ったのでした
男はぜったい女性にはかなわないと
春 遠からじ
「ドライブ・マイ・カー」後の蕎麦 そば処ながや
釧路イオンシネマで午前8:50からの上映を妻と
ハリウッド大作のようなカースタントなどのアクションや大袈裟なSFXも無いのに3時間という長さを感じさせず、スクリーンに見入ってしまいました
僕ら以外の観客も二人連れで来られている方が多く、朝早い上映のこの回は65歳の私より年配の方たちばかりのよう
劇中劇「ワーニャ伯父さん」で繰り返し語られる、年老いても働き、生きなければならないという言葉はどう響いたんだろう
主人公の愛車として登場し、物語の中での重要な空間となるサーブ900
同じ車に私も乗ったことがあります
映画パンフレットの解説にあるとおり1980年代に日本でも人気となった輸入車で、バブル期の札幌勤務時代に職場のDr.に誘われ同僚4人で小樽の由緒ある石造りホテルのレストランへ食事に出かけた時、同乗させてもらったDr.の愛車がこのサーブ900クーペ ターボでした
2ドアなので前のシートを倒して後席へ乗り込むシーンは、私の実体験に重なります
車の色は赤ではなく、メタリックグレーでしたけれど
映画の感想、女性はやっぱり畏い
いつもは映画の前に伺う そば処ながやさん
今回は観終わった後のブランチに
妻は珍しく、鳥せいろではない「にしんそば」
私は安定の「3点そばセット」
ごちそうさまでした