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元町ダッシュ バスに乗り遅れるな!

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週末休日の朝、近所にあるペーブメントのパン屋さんへ行こうと家を出て間もなく、路上に動くきれいな虫を発見

    
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大きさは2cmほど、鮮やかに輝く高貴なグリーンの甲虫
古いスマホのカメラでも、こういう接写には威力を発揮してくれますね

道端にしゃがんで撮影していると、「なに見つけたの~?」と声がかかり
カメムシです!と答えると
「カメムシ~!?」との反応

その声の主は急いでいる様子で、そのまま坂道の車道をスタスタと走り降りて行きます

  
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身長150cmぐらいのご婦人で、年齢は80歳近いと思います
リュックを背負っていて、忍者赤影のような風を切る小走り
すごく元気!

    
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その彼女の目の前で、交差する米町本通りをバスが右手に通過して行きました
一時停止標識のところに立っているバスから降りてきた男性は顔見知りらしく、「急がないとバスに間に合わないよ~」と彼女に声をかけています
その声に励まされるかのように、ご婦人は本通りを突っ切ってその先へと忍者小走りを続けたのです    

      
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元町地区を走るバス路線「たくぼく循環線」はその名の通り、釧路駅前を40分毎に出発して元町を周回し駅前ターミナルに戻ります

    
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ご婦人(黄色い矢印)は、いったん乗り損ねたバスが周回してくるところへ先回りして(たぶん「聞名寺前」で)ピックアップしてもらおうとしているのだ、と気が付きました
時間の猶予は4分間、バス停までの距離約200m、彼女ならきっと乗車できたと信じます

   
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現在は閉園した明照幼稚園の広場

          
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置きっ放しのサッカーボールと鉄棒が、郷愁を誘います

    
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パン屋さんへの道すがらの寺院門前

    
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米町本通りの公衆電話ボックスと、ご婦人が最初に乗り逃がしたバス停

    
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そのブロック舗道に、カメムシの亡き骸が

生と死、多くのお寺が建っている米町界隈です

   

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コメント

冒頭写真のカメムシは「ツノアオカメムシ」で、
カメムシの中では美麗種とされているのだそう

投稿: ユンボギ | 2021年10月 6日 (水) 16時05分

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