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釧路埼灯台 門柱新設顛末記

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2020年12月9日 8:30

米町にある釧路埼灯台の銘板門柱が新設されました

      
Kusirosaki-kouji00a
googleで検索したら、海上保安庁のホームページでその工事の内容が公開されていました
出典: https://www.kaiho.mlit.go.jp/01kanku/nyusatsu/R2_koukoku/20200813_kushiroDGPS_siyou.pdf

    
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2017年10月14日撮影
    
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灯台の近くにあり、時代の流れで役目を終えたディファレンシャルGPS局の撤去に伴う付帯工事(黄色マーカー)のようです

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灯台への通路の車止めとともに新たな門柱の設置を行うことが読み取れます

       
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設置された新しい門柱の銘板をよく見ると、「埼」ではなく釧路「崎」灯台となっていました

       
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12月13日 13:26撮影

従来の石造りの門柱の銘板は「釧路埼灯台」となっていますし、地図や くしろバスたくぼく循環線のバス停の名称も「釧路埼灯台」ですので、新しい門柱の表示は間違っているのかな、と思いました

   
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公開されている資料を見ると、仕様書?そのものが「崎」となっていましたので、門柱の製作ミスでは無いようです
   

どうなるのかな?と思っていたら、施工の確認に来られた担当者の方が気付かれたのか、12月15日(火)の朝には新設されたばかりの門柱が撤収されて無くなっていました

 
図面を見ていて、もうひとつ気が付いたのは

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これまで設置されていた石造りの四角い門柱を撤去するとのこと

    
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長年親しまれてきた門柱だと思うのですが、やはり維持補修が大変だったり、場所的に除雪の際の障害になったりすることが理由なのでしょうか

予定通り、この石造り門柱は2021年1月15日に撤去されました

         
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1月18日 17:55

銘板が正しい「釧路埼灯台」になって新門柱が再設置されたのが、撤収からほぼ1か月後の1月18日

     
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1月20日 8:41

石造りの旧門柱が無くなって、あっさりとカジュアルな雰囲気の釧路埼灯台入口です

  

【参考】

https://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/SODAN/faq/saki_saki.html より転載

「埼」と「崎」はどうなってるの?
Q:海図の地名はどこで決めているのですか?、海図上には「○○埼」と土へんの埼が書かれていますが、地図帳には「○○崎」と山へんの崎が書かれています。どうなっているのですか?
   
A:海図に掲載する地名については、旧海軍水路部時代から海洋情報部が、独自に調査・検討して海図・水路誌等に採用していましたが、昭和35年(1960年)から海上保安庁と国土地理院が「地名等の統一に関する連絡協議会」を発足させ、地名の統一を図るための協議会を開き検討しています。この協議会で決定された地名は、海図・水路誌等の新・改版時にあわせて採用し、水路図誌の最新維持を図っています。
「埼」と「崎」のことですが、海図では海洋に突出した陸地の突端部の名称としての(Saki)は、おおむね土へんの「埼」を用いています。例えば、東京湾付近では地図帳などには野島崎・観音崎・剱崎と「山へん」で記載されていますが、海図には「土へん」で野島埼・観音埼・剱埼と図載しています。
 土へんの「埼」は、陸地(平地)が水部へ突出したところを表現し、山へんの「崎」は本来の意味として山の様子のけわしいことを言い、山脚の突出した所を示しており、平野の中に突出した山地の鼻等を言う意味なので、海洋情報部では漢字の意味からも地形が判る土へんの「埼」を採用しています。
 なお、「みさき」の地形を表わす名称には「埼」のほかに「岬」、「碕」、「角」、「鼻」があり、まれに「岬」を(Saki)と読む場合もあります。
 海洋情報部は、明治時代の海軍水路部のころから、土へんの「埼」を海図に採用してきました。これは、埼、崎、岬で地形の意味を表現するために使い分けをして、海図の使用者である航海者が地名から地形が判断できるようにしていました。たとえば、野島埼は、「野島」が地名を表現し、「埼」がそこの地形を表現していると考えると判り易いと思います。
 国土地理院では、前身の陸軍陸地測量部が山へんの「崎」を使用していた経緯があるので、引き続き使用しています。

 

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