さんまのコンフィ
土曜日の26日夕方、友人Sさんから実家で作った新米といっしょに頂いた(不漁の今年は)貴重なサンマ
美味しく味わうために、妻がその日のうちに調理に取りかかりました
ハーブや香辛料、ニンニクとともにオリーブオイルでじっくり一晩加熱しコンフィにしました
コンフィにする時に入れたコリアンダーがポイント、と妻
確かにしっとりとした身の美味しさが際立つ感じです
保存がきくコンフィは、2日後の夕食にも
添えたトマトソースは釧路町の「とまとおや」とスイートバジル、オリーブオイルだけとのこと
まるでどこかのレストランで味わうような一皿です
実は妻が友人のフードライターKoniさんと行った札幌にあるマガッツィーノというお店のスペシャリテを参考にしたとのこと
そこでは内臓も入って頭から長いまま1匹まるごと切らずに供されるのだそうな
秋刀魚にも色々な食べ方があるものだと
最高の人生の見つけ方 吉永小百合
アメリカ版の原作を封切り時に観ていて その時それなりに感じ入るところがあったので、あえて今公開中の「日本版 焼き直し」を観ようとは思っていませんでした
でも26日(土)夜に放映されたNHKのプロフェッショナル 仕事の流儀「吉永小百合スペシャル」で日本版の撮影状況を知って、妻と「これは観に行かないと!」ということに
メインの二人がガンの末期だという設定は原作といっしょなのだけれど、日本版では二人が女性で、To Doリストは自分たちで考えたものじゃないとか、プロットがいろいろと変えてあり、原作とは別の見事な「邦画の名作」になっていました
日米両作品に通底しているのは、同じことの繰り返しにも思える平凡な日常こそが実はとても大切で幸せなことなんだ、ということでしょう
夫婦ふたりで観ることをおすすめします
笑って、涙を流して、ついでに反省すべきことにも気付ける近年稀有な楽しい映画ですよ~
福司酒造創業100周年記念 純米大吟醸
くしろジビエの祭典2019
釧路市観光国際交流センターで開催の KUSHIRO DEER & BEER PARTY 2019 、提供されたあまたのエゾシカ料理のなかで、まず最初に頂かなくてはいけないものはこれでしょう、やはり!
良質の地元産エゾシカ肉を安定的に供給されている阿寒グリーンファームのブース、熟練の手わざでAさんが焼き上げる「ヒレ肉」のサイコロステーキ
ただ、僕ら夫婦が出かけたのは2日目の10:30開場直後、ブランチタイムだったので、その焼きたてのヒレ肉を最高に贅沢な具にしたカレーになりました
阿寒グリーンファームさんはすでに美味しさで定評のあるレトルトのエゾ鹿カレーを販売されていますので、このカレーもエゾ鹿ヒレ肉をしっかりと楽しめる味わいにしてあります
旨かった!
釧路センチュリーキャッスルホテルさんの提供
ブース現場で調理を担当されていたのはなんと、AAOマイスターの後藤さんご本人でした!
だから、美味しくない訳が無い、特製タレで仕込んだこだわりのジンギスカン丼です
シャキシャキのモヤシと、ボリュームのあるエゾシカ肉でお腹が一杯に
話題のチタタプスープも、食べごたえのあるミートボールが3個も入っていました
他に楽しんだのは
ANAクラウンプラザホテル釧路さんのガレット
楡金総料理長もお忙しいなか陣頭指揮に来られていました
そしてスイーツをいくつか
grape laboさんの、その名も「シカのフンチョコ」
cotu cotuのHoさんとは顔なじみなこともあって、記念に一枚撮らせていただきました
その向かいに座っていたのは、販売開始までの待ち時間に店の事務処理?を少しでも片付けようとアガかれてたRestaurant & Community イオマンテの舟崎シェフ
そして、ETOBUNSHAさんのイラストカード
阿寒グリーンファームのノボリや商品パッケージ、ユニフォームのエプロンなどに描かれたキュートなエゾシカが印象的な作家さんですね
ご本人が来られていましたので、厚かましくも KUSHIRO DEER & BEER PARTY カードの裏面に直筆でサインをお願いしてしまいました
無理を言って申し訳ありません!
ありがとうございました!
今年も味わえなかったエゾシカ料理が沢山ありました
それはまた来年に!
白銀の墟 玄の月 小野不由美
まさか新刊が出るとは思っていなかった「十二国記」、その最新作『白銀の墟 玄の月』
全4巻のうち1、2巻が発売された10月12日にコーチャンフォー釧路店に飛んで行き購入しました
さすがに最初の見開き1~2ページほどは忘れかけていた世界の入り口の暗闇を手探りで進むよう、大挙して押し寄せる漢字漢語の数々に戸惑わされたのだけれど、次のページを繰る頃にはもうすっかりその物語の場「戴国」に自分が立っているのを知ることに
それにしても、序章となる戴国の麒麟 泰麒が蓬莱(現代の日本)に流されていた間を描く「魔性の子」からは28年、その前日譚といえる「黄昏の岸 暁の天」(いずれも文庫書き下ろし) からでも18年ぶりの刊行は、「十二国記」シリーズの読者(私を含む)には間違いなく今年一番のプレゼントでしょう
さて、白銀の墟 玄の月
11月9日に出る残りの3、4巻を待たないと2巻までではまったく物語の先行きが見えません。読み取れるのは戴国の民の困窮と、それを救おうとしない行政の無為。物語のなかでしばしば描かれる、指揮系統の無秩序と官吏の専横でまともに機能していない戴国の行政府の状況は、原発事故がもう重大事じゃないかのようにコメントしたり、国会答弁で黒を白と言い繕って出世したりする「蓬莱」の政治家や『高級官僚』を思い起こさせて、ひょっとしてこれはファンタジーの形を借りた寓話なのか、とも思えるほど
これまでの名作「十二国記」シリーズの各巻に感じられた希望、救い、そしてユーモアが、来月の続巻で読めることを期待します
えぞしかサラミを食べながら「くしろジビエの祭典 KUSHIRO DEER & BEER PARTY 2019」のお知らせ
セイコーマート新規扱いの500円赤ワイン「シチリア産ネロ・ダヴォラ」のツマミに、えぞしかサラミとハッチベーカリーのバゲットを
ワインのエチケットに描かれた狛犬のようにも見える四つ足の動物は鹿ではなく
「黒粒コショウをたっぷり」と最下段に謳っている通り、赤ワインのあてになかなかよろしいです
賞味期限の10月21日を前に美味しく頂くことができました
さて、その10月21日(月)から2日間にわたって釧路で開催されるイベントのご紹介です
今年で2回目となる「くしろジビエの祭典」、とても盛り沢山の内容です
私が仕事で行けなかった昨年、妻が会場で購入して来てくれたエゾシカ料理を思い出すと、なんとか今年はその場であれこれ味わってみたいと思うのです
【追記】
イベント当日(2日目)の様子は、こちら に
偽amazonフィッシングメール
実はこのところの台風による甚大な洪水被害の様子をニュースで知って(身近には栃木の実家が床下浸水、姪っ子のアパートは胸の高さまでの浸水で退去を余儀なくされたそう)、災害に対する備蓄品を真剣に我が家用にamazonでいくつか買い揃えていたのでした。
でも関ジャニのCDはその備品リストに入ってないし、送り先も見知らぬ他人(たぶん架空の)だし
念のため、正規のamazonのサイトで自分の注文履歴を確認し、「関ジャニのCD」は無かったことからアカウントやパスワードが盗まれたのではなく、ただのフィッシングメールと判断
実際、このメールから購入を確認しようとするとパスワードの入力を求める画面が出てくるので、フィッシングと確信して削除しました
私のメールアドレスが、パソコン通信時代のアルファベットと数字を組み合わせた単純なもののままであることが招いた自分の「人災」です
ちょっと、ヒヤリとしました
今日も「元気です」
久しぶりに笑ってしまった動画
この年代の人たちが歌うフォークソングは懐かしさ一杯だから何気なしに視聴したのだけど、イントロが始まるとあれれ???
向かって左端の(たぶん一番若い?)男性の困惑した様子も、ことさら可笑しい
それ、陽水の「夢の中へ」でしょ(笑)
拓郎本人の歌は、こちらで
いくつかのアップがある中、音質には多少我慢して 摩周湖の景色を背景に流れる歌詞を噛みしめます
檜山海参(ヒヤマハイシェン) 中国料理「玩味」
高級食材としてブランド化が進んでいる檜山産の乾燥ナマコ「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」を使った料理を、ご近所のKさん家族といっしょに中国料理「玩味」(ワンウェイ)さんへ楽しみに出かけました
「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」については、 北海道Likersのこちらの記事 をご覧ください
休日の夜、ゆっくり食事を楽しもうというお客さんで店内は満席!
Kさんが用意してくれたシャンパーニュ グラン・クリュ (!) 、ル・メニル・シュール・オジェのブラン・ド・ブラン、ジャン・ルイ・ヴェルニョン レゾナンス エクストラ・ブリュット ミレジムを味わいながら、のんびりとお料理が供されるのを待ちます
前菜 くらげ&ピータン
豪華な食材から生まれる香りと旨みが素晴らしいです
このナマコはまだ前菜なのですが、肉厚なのにレンゲでもするりと切れる柔らかい食感がたまりません
お店の甕入り老酒(右)を頼んで、これもKさんが用意してくれたマルサラと飲み比べ
原料がまったく違うのに、よく似た味わいなのがすごく面白いなぁ
いよいよメインの「檜山海参」が登場!
料理する前のお披露目です
向かって左の小さなものが乾燥状態のナマコ
これを1日3回お湯を替えながら沸騰させないようにじっくりと1週間かけて茹で戻したものが右側なのだそう
突起がきれいに残るように丁寧に乾燥させるのが高級食材の所以らしいのですが、それを調理するのもなかなか大変なんですね
風の谷のナウシカで圧倒的な存在だった、腐海から現れる王蟲(オーム)のような威容です
チンゲン菜がメーヴェに見えてしまう(笑)
ナマコそのものにはほとんど味が無く、周りの餡とともに ぷるぷるの食感を楽しみます
居酒屋さんでよく口にするナマコ酢のコリコリとはもちろん違う、「異次元」の感覚ですよ
食べ方も北京ダックと同じように、甘味噌を塗った蒸しパンにキュウリ、ネギと一緒に挟んで頂きます
さらりとお腹に納まって、美味しいコースを締めくくってくれました
いかがだったでしょうか?とデザートとともに挨拶にこられた吉井シェフ
中国料理のナマコという、初めての得がたい貴重な食体験をさせていただき、ありがとうございます
杏(アンズ)の種の中にある仁(ジン)という種子の部分の粉で作った「甘くない」、仁由来の苦味がほんのりと感じられました
中国本来の作り方だそうで、まさしく大人のデザートですね
ごちそうさまでした!
第230回 釧路ワインを楽しむ会 オルディネール
ワインショップからの新着メールで目にすることが多くなった「オレンジワイン」
簡単に言うと「赤ワインの製法で作った白ワイン」のことのよう
ブドウ果汁だけでなく皮ごと浸漬醸造するので、そこから浸出するタンニンなどの成分によって色合いと風味が独特の「オレンジワイン」になるのだそう
遅れてやってきた世話人さんに代わって「ペスカトーレさん」ことOkaちゃんが、世話人さん作成の資料をもとに説明してくれました
この時期にとてもきれいな釧路の夕日もイメージしての、今回のセレクトとのこと
厚岸産カキ、昆布森ホッキ、道東サンマのマリネ
ブロッコリーとフルーツトマトのソース
最初の一皿は、明るい夕日色のソースを配した地元の魚介アソート
テーマを意識した十文字シェフの心にくい演出ですね
ワインはオーストラリアのピノグリ
これはニュー・サウスウェールズの「オレンジ」地区で作られているということで、いわゆるオレンジワインではないような(笑)
飲み応えのある美味しい白ワインでした
秋の味わい、きのこはラクヨウとシメジです
ヒトミワイナリーのデラ・オレンジ
ここのワインはどれも気軽に楽しめて、個人的にとても好きです
う~ん、アルザスでもオレンジワインを作っているんだ・・・
3品種のアッサンブラージュ、微発泡でかすかな甘みを感じ、美味しいです
オルディネールさん以外ではお目にかかれない、ハタハタの濃厚な味わいのスープ
十文字シェフのスペシャリテですね
ジョージア(グルジア)の造り手ゴッツァ
ツィツィカとツォリコウリという初めて聞くブドウ品種を、クヴェヴリという大きな甕のなかで発酵させる古代製法で造られた「白」ワイン
オレンジというより透き通ったアンバーな色合いで、製法からイメージする味わいとは違って、意外にもすっきりとした飲みくちです
道産ポークひれ肉のロースト 昆布森ムール貝添え
ソースはまたしても夕日色
添えられたインゲンは白糠産とのこと
今夜 2本目のアルザスの色合い(写真ピンボケですみません!)
シルヴァネール100%
参加者がこぞって絶賛した、旨みを感じるオレンジワインです
今回のアイテムの中で価格が一番高かったのも納得
牛タンの赤ワイン煮込み
トッピングの黄ニンジンとピューレにしたゴボウは白糠産だそう
最後を締める「赤」ワインは、ジョージアのゴッツァ
これもクヴェヴリで発酵熟成しているとのことですが、澄んでいてやや濃いロゼのような色合い
見かけ以上にしっかりとボリュームがあるものの、食事のジャマをすることのない料理に合う味わいでした
ひと仕事終えて、格別の一杯を楽しむ十文字シェフ
(まだこれから後片付けが残っていますけれども)
今夜もごちそうさまでした!
釧路ワインを楽しむ会のホームページは こちら です
今週のNHK「ドキュメント72時間」
北海道民の献血率は都道府県別でトップ、「日本一」なんです
道北地方(遠別町-豊富町-幌延町-天塩町)を回った献血バスに協力に来られた方々の様子が、今週の金曜日に全国放映されるとのこと
(再放送は土曜 午前11時25分~)
どんな72時間だったのか、とても興味があります
(番組URL)
https://www4.nhk.or.jp/72hours/x/2019-10-11/21/9924/1199270/
ガストーラDRB例会 2019年秋
(ガストーラ あゆみマダム撮影)
ガストーラ男子料理部(DRB)の例会に参加してきました
ムール貝は貝表面をきれいにする下処理が大変、といわれているのだけれど、安藤シェフの裏技的?な扱いに、目から貝殻が落ちました
蒸し汁はダシとして漉し分け、貝は殻から身を外します
DRB講習時の食材は決めてるけど、どんな料理にするかはいつもその講習中に思い立ったものにする安藤シェフ
「今夜は(店では出さない)DRBでしか食べられないパスタにしましょうか」と、賄い用の麺を茹で、ソース作りを
小麦粉、サフラン、バター、ひまわり油、タカノツメに、ムール貝の蒸し汁、生クリームを加えた「フレンチ手法のパスタソース」
サフランの香りのムール貝パスタ、当然すこぶる美味しいです
続いては、メンバーからのヘルシー鶏肉料理の希望に応えて、鶏むね肉を使ったものを
火を通すと硬くなりがちな胸肉の線維を断ち切るようにスライスするのがポイントと
重要な火加減
ひとつはスライスしないで鶏もも肉と同様の皮目パリパリ焼き、もうひとつは薄切りソテー
それを鶏むね肉のソテーのソースに
トッピングした白糠産新ゴボウはさっと湯がいて、鶏から出た焼き油をかけて炒めてあります
いよいよ本日のメイン食材、中札内田舎どり(中びな)
丸鶏のロティになります
お腹はいっぱいに(笑)
味の決め手はニンニクのコンフィで、鶏から出る旨みを吸ったパンもごちそうになります
これをタコ糸で縛るのですが、覚えるのがなかなか 大変・・・
ここは参加メンバー全員が納得して出来るまでシェフから指導を受けました
オーブンで180℃ほどで合計1時間の加熱(途中の35分にトレーに溜まった脂を鶏にかけ回します)
その間、付け合せの釧路町産ジャンボししとうの調理をメンバーのKmさんがシェフから任されて
ソテー中に破裂しないようぺティナイフで刺し
じっくりと焼き上げます
ガストーラのスーシェフのような落ち着きで、頼もしい!
さらに時間があるので、メンバー全員が旬のキノコを使ったオムレツを焼くことに
山採りキノコはボリボリ、ラクヨウ、シメジの三種
卵はポロニ養鶏場のもの
Kmさんとスーシェフの座を争う I さんの二人が同時に料理、火花を散らします
そしてそれぞれ自分で焼いたオムレツを味わっているうちに
みんなで食べるこの時間が楽しくて、私は参加しているようなものかも
この鶏のロティは、安藤シェフがフランス修行時代に食べて本当に美味しかったものだそう
そんな話を聞きながら味わうと、ワインもどんどん進みます
献血151回目を知人町にて
2019.7.20撮影
我が家からは右手方向に見える知人(しれと)町のタンク群
知人という町名はアイヌ語のシレト(岬、大地の突き出たところ)に由来するようです
その近くにある太平洋石炭販売輸送(株)釧路事業所に、血液センターの献血バスが来るというので出かけました
※ 献血バスの運行予定はネットで確認できます→こちら
病院で患者さんが必要とする量の輸血用血液を確保するため、献血バスはほぼ毎日あちこちの会社や事業所、公共施設、官公庁、大学などを訪れ、多くの方々から献血に協力してもらっています
その協力のおかげで日本の輸血医療が滞りなく実施されているのだと
私も細やかながら、その協力の一端に加わっています
昨年12月に「北海道(命名)150年」記念にあやかって150回目の献血をして以来、久しぶり
還暦を過ぎてからは年に2回ほど、ゆっくりペースで協力しています
私の献血によって救われる命があると思うと、自分が健康なうちは続けたいと考えてます