三体 沈黙の春
「ヒューゴー賞受賞の」「超弩級本格SF」「驚天動地の人類史網羅SF」という惹句の数々に乗り、手に取った1冊『三体』
先月末にテオ・ヤンセン展で札幌に出かけた際、ひとり時間つぶしに入ったジュンク堂書店で平積みになっていたのを見て
北海道新聞 2019.8.11朝刊読書欄より
私のようなSF好き以外の人も手にしないと、ランキングのトップにはならないですよね
それだけ評判になっている話題作ということなのでしょう
40年以上も前、私が仙台の予備校の寮に大学受験浪人として入っていた1年間、当時の受験必須アイテムだった「天声人語」を読むために共用スペースに置かれていた朝日新聞
そこに新聞小説として連載されていたのが有吉佐和子氏の『複合汚染』でした
それまでは、誰が読むんだろう?と新聞小説には無関心だった私も、この連載だけは何故か欠かさずに読んでしまい、単行本化されたときも即座に買い求めたのでした
小説「複合汚染」に紹介されていて知った本が、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』
この『沈黙の春』が、『三体』冒頭部分のモチーフとして登場します
その後は一気読み!とは、私の場合にはなりませんでした
もちろん、面白い本です
登場人物に感情移入ができるし、スケールの大きい物語で最後まで飽きずに読めるのですが、ちょっと期待が大き過ぎた感じがあって
まるで映画「プロメテウス」を観た時のよう(笑)
ただ、本作『三体』は長大な3部作の最初の、いわば物語の導入部分のようなので、続刊に期待したいと思います
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