ミルクラムのハギス ファームレストラン クオーレ
ミルクラムのハギス
羊の胃袋に様々な内臓を詰めた、ミルクラムフルコースの中の一皿、これは別の機会に是非メインディッシュとしても味わってみたい料理です
今月から始まった、茶路めん羊牧場 ファームレストラン Cuore(クオーレ)の限定コース
道東にいるからこそ、この時期に季節を感じて頂くことができるとても貴重な地元の食材「ミルクラム」を使った料理の数々を味わってきました
怖いものを知らない漆崎シェフが、コースの最初に供するミルクラム料理は なんとパスタ!
「パスタ仕立てか・・・」
意表を衝かれただけでなく、これまで経験の無い味わいと美味しさに、こちらが畏れをなしてしまいました(笑)
これは、まだ前菜でしょう?
やられた!という感じです
ミルクラムのハギス
白糠産越冬ジャガイモのマッシュ 釧路の白カブとパプリカ
写真では判りにくいのだけど、これはどう見てもアラカルトのポーションです
まだ二皿目なのに、ハギスに使われてる胃袋より自分の胃袋の容量に思いが(笑)
ランチだったら、この一皿とパンで十分なぐらいかなぁ
妻は料理に使われている内臓の中に、肺の独特の食感をすぐ味わい取っていました
ミルクラムじゃなくても、通常のラムで定番メニューにして欲しいぐらい、二人ともとても気に入った一皿です
中央が、これもかなりのボリュームの「脳みそ」
申し訳なく思ってしまうほどの大きさですが、まったりとした、とろけるような味わいを鮮やかな春菊のソースと堪能しました
ソースには春菊の茎も入っていて、歯触りの変化を愉しませてくれる趣向
ミルクラムの胸腺は、リードヴォーとは違って、意外に歯応えのあるしっかりした食感になっています。それが脳みそとの対比で、面白いです!
ミルクラムのトリッパと大根のブロード煮 白糠の山みつばと赤しそ
深~い味わいの内蔵煮込み
妻は(その栽培を担当していた経験から)赤しその若芽が添えられていることに、少し感動していました
右上の赤い辛味ペースト アリサを少しずつスープに溶かして、好みの辛さに調整しながら頂きます
アリサ、かなり辛いので入れ過ぎないように!
ミルクラムと白糠産ホウレン草のラザニア 酪恵舎のモッツァレラ
出ました
これだけでいくらでも赤ワインが飲めてしまう、必殺アイテム!
ここまで既に南仏のフルーティなロゼが1本空いて、次の南チロル アルトアディジェのピノネロがもう半分ほどになっています
2014年、という結婚ヴィンテージだからという訳じゃないけど、とても優しい飲み口で妻も満足
クオーレにはお手頃で楽しめるワインが揃ってるのも嬉しいです
メインディッシュは、漆崎シェフみずからサーヴして下さいました
ミルクラム(モモ、ラック、バラ)のアロスト 3種の塩と白糠産天然クレソン
やっと辿り着いたメインディッシュ (^^;
肺とレバーのソテーも一緒に供されました
漆崎シェフの意気込みを反映した料理のポーションで、大食漢を誇る私もかなり苦しくなっていましたが、なんとか胃の腑に納めて
添えられている塩は、上から昆布塩、十勝マッシュ塩、モンゴルの塩でお好みのまま
クレソンは、シェフ自ら採ってきたものだそう
食材へのこだわりが本当にすごいです!
「塩」ジェラートがこの夜を締めくくる、白眉の美味しさ...
コースとしてポーションの全体バランスを整えたら、申し分ないですね
この素晴らしいオール ミルクラムのフルコースは、これを味わうためだけに北海道の道東、白糠にやって来る価値を十分に感じさせてくれるでしょう
ワインとともに、ぜひゆっくりと楽しんで頂きたいです
もちろん、事前の予約を忘れずに!
今夜も、ごちそうさまでした!
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