夜中にジャムを煮る
摘んだその日のブルーベリーでジャム作りを
こちらはジャムにしない完熟した粒
ジャムにするなら酸味の強いほうがいいかなと摘んだ、完熟前の赤い果実を中心に相方が選り分けて500gほど鍋に入れました
果実重量の3分の1の三温糖を量り
ブルーベリーの上にどひゃ~と加えて
この状態のまま、鍋を火にかけます
かき混ぜて三温糖に熱が直接はいると、カラメル化してしまって、うまくジャムにならないのだそう
果実から果汁が出てきて糖分が溶け込むままに
ジャムは夜ふけの静けさのなかで煮る。
世界がすっかり闇に包まれて、しんと音を失った夜。さっとへたをとったいちごをまるごと小鍋に入れ、砂糖といっしょに火にかける。ただそれだけ。すると、夜のしじまのなかに甘美な香りが混じりはじめる。暗闇と静寂のなかでゆっくりとろけてゆく果実をひとり占めにして、胸いっぱいに幸福感が満ちる。ぜんたいがとろんとやわらかくなったら、仕上げにレモンをほんの数滴。火を消して、そのまま。
翌朝。すっかり熱がとれ、艶やかに光り輝くジャムが生まれている。さあ、できたてのジャムをつけてかりかりのトーストを齧ろう。昨夜の鍋のなかが秘密の夢のように思われて、ほんの一瞬、くらくらする。
だから夜中にジャムを煮る。
できあがったブルーベリージャム
Hatch Bakery のカリカリのバゲットにのせて齧る
美味しすぎて、くらくらする