夏のシドラ ガストーラ
ここしばらく寒かった釧路も7月に入ったとたんに日中は晴れ上がって、今日は暑いかも・・と感じ始めると、バスクのシードル「シドラ」の季節
フランス ノルマンディーのシードルに比べ、より強くはっきりとした酸味が特徴ですね。今夜のシドラも、リンゴ由来の甘い香りが感じられましたが、味わいは酸っぱい青リンゴを齧った時の それ。暑さで食欲が落ち気味でも、このシドラを飲めばたちまち回復します
今日が誕生日で45歳バリバリの安藤シェフが、バスクの伝統に従ってボデガにシドラを注いでくれました
席について最初にドリンクをこのシドラか、もう一つの夏の定番チャコリにするか訊かれたのだけど、シドラに決めたら料理はシェフにお任せ。
トッピングされたエスペレットの香りとピリ辛ぐあいが、イカをごちそうにしてくれて本当に美味いです。バスクらしい料理で(現地には行ったことないけど・・・) 、シドラやチャコリと味わうと「もう夏か~」と思います。
イカ、エスペレット、シドラの組み合わせ、釧路の短い夏を楽しむキラーアイテムかと
小骨をきれいに取り除き、細かい切れ目が入れられたニシン
周りに散らしてあるのは、大葉のベビーリーフ(ペリラ)なんだそう。加賀太きゅうりや他の野菜のシャクシャクという食感と一緒に味わうと、もう最高です!
実はお店に伺う直前に席があるか確認の電話を入れたのだけど、その時点で「ニシンを出そう!」と安藤シェフは決めたのだそう。私がヒカリモノが好きなことを知ってくれてるから。行きつけの店を持つことの、ありがたさですね。
シドラが入ったクーラーの向こうのテーブルでは、女性客が二人で大きな鉄鍋のパエリアを楽しまれていました。
この夜は私以外に数組のお客さまがいらしていて、見るともなしに見ていると、テーブルごとに出される料理、使われている食材が全部違っていました。それぞれ事前に各人の好みや希望を訊いてから料理に取りかかるからなんでしょうけど、凄いことですよね。MAOちゃんがアシストでいるとはいえ、作るのは安藤シェフ一人だから
混んでいるランチ時にやって来たミシュランの調査員が「これ、シェフひとりで作られているのですか?」と驚き、帰りに厨房を見て確認していったというエピソードが、納得できます
白身魚によく合わせるオーソドックスなソース、と安藤シェフが説明してくれたイエローパプリカのソースで。ほんのりと感じる甘みが塩味のオヒョウととても良い相性で、下に隠れているナスとともにソースをからめて口に運ぶと、美味しい、という言葉しか思い浮かびません
脇に添えられたサクランボは、ラウキカの長谷川さんがシェフの誕生祝いに持ってきてくれたという佐藤錦のお裾分け。ありがた~く頂戴しました
ポロニの有精卵を使った濃厚なアイスです
最後には、貴重なバスクのリキュール イザーラを頂きました。
今夜もごちそうさまでした
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