「私のお気に入り」
一昨年、勤務先の社内報に寄せたエッセイ。ワインは、一緒に楽しむ相手を選ぶ、という内容でした。
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私のお気に入り
それはやはり、同好の士と過ごす時間。
札幌、室蘭、函館、釧路と異動によってこの35年間に勤務地は変わっても、趣味で続けているバスケットボールとワインのおかげで、すぐその地に気心の通じる友人あるいは「仲間」と呼べる関係ができるのはありがたいこと。20~30代の仲間とのバスケットボールはさすがに体力的にキツクなってきているので、このところは楽しみ方がようやく判ってきたワイン関係の友人たちと時間を持つことがどちらかといえば多い。
高価で有名なワインが良いワインだという大いなる誤解の時期を過ぎ、「何を飲むかより、誰と飲むか」が大切だと身に染みてきた頃には「このワインはあの人と一緒に開けよう」と考えて購入するのが自然になる。そういう仲間が集まる時間が本当に楽しい。とりわけ、その友人と同じ年数を経て熟成してきた「生まれ年ワイン」を開けるひと時は、かけがえの無い豊かで幸せな時間となる。写真はそんな瞬間をもたらしてくれた私の生まれ年ワインのいくつかである。感謝!
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コメント
同感です
ワインは、本当、だれと飲むかですよね
それにしても生まれ年ワイン、結構飲んでますね
わたしはバッドヴィンテージの68年
残念でたまりません
10年ほど前に生まれ年ワインをプレゼントされたんだけど
なかなか開ける勇気がなくって
それより知ってます???
魚介とワインのお店「K」が
来週末限定で、お肉とワインのお店になるそうですよ
投稿: くまがい食堂。 | 2015年2月 3日 (火) 09時05分
私の生まれ年1956年も'68を超える「世紀のバッドヴィンテージ」と言われていますが、そういう一般的な評価とは関係なしに、やはり誕生年ワインを味わうと「ジーン・・・」と来ますよ。
自分の生まれた年に降った雨が地面にしみ込み、それを葡萄が吸い上げて結実し、自分と同じ年数だけ熟成してワインとして存在している。或る種の奇跡だと思います。
'68ヴィンテージは数が少なく貴重なので、ぜひ同じ年生まれの人と一緒に開けて、しみじみしてください!
投稿: ユンボギ | 2015年2月 7日 (土) 14時34分