コロボックル物語を生みだした人 佐藤さとる
「だれも知らない小さな国」でコロボックルを中心とするファンタジーを紡いだ作家の 佐藤さとる氏の自伝。その名作ファンタジーはコロボックルと人間の関わりを描くと同時に、著者自身である「せいたかさん」と「おちび先生」の出逢いの物語(私の好きな boy meets girl ! )でもあるのだけれど、この自伝でも妻となるまでの実在の「おちび先生」の足跡が記されています。
ふきの名産地である釧路市の音別町にも残る「ふきの葉の下の人」の意だというコロボックル伝説、佐藤さとる氏は神奈川から疎開でやって来た旭川での滞在中に、ずっと想を練っていた小人の物語にコロボックルを登場させようと決めたのだそう。氏の自伝を読み終えて、またあらためてコロボックル物語シリーズを読み返したくなったのでした。
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