祭りのあと
白糠の海中神輿を観た帰り道、ワイン仲間が高評価するべンデドールでコーヒーを購入。実店舗の場所を知らず、たまたま通りすがりに店名が目に飛び込んで来たので寄りました。釧路に10年住んでて、初訪問。でも、「初めまして」と挨拶した素敵なマダムとは実は初対面じゃなかった!というのは、また別の話。人と人は、どこかでツナガッテイル。
夕食には、クリスチャン・ショサールのガリマティア(シャルドネ)を開けて。手持ちの最後の1本。NVだけど、購入したのは7年ほど前。還元香が少し感じられるものの、とろとろの美味い液体になっていました。
タラのプリプリ感とエリンギのシコシコ感は、好きな食感の組み合わせ
天啓 食いあらためよ
あなたは何を食べてきましたか? と問われたら、自分はどう答えるだろう
日本の年間自殺者が3万人を超えているという事実に驚かされたのは3・11関連のコラムでだったけど、その原因が抗うつ薬の乱用と現代の崩れた食卓「崩食」にありそうだというこの一文にも、かなりのショックを受けました。
体は食べたもので作られる
やはりきちんとした食事が基本、それも地元の新鮮な、生産者の顔が見えるものを頂くのが本来の在り方でしょう。釧路では志のある生産者や行政が本気でそのことに取り組んでいる。すごいことだと思います。
鹿ラベルの白ワイン
きれいなグリーン地にシルエットで鹿が描かれたラベルのスペインワイン。セパージュはグルナッシュ・ブランとマカベオ、とのこと。しっかりして、飲み飽きしない白ワインです。ネットで検索しても、いま販売しているのは今村さんのところだけ。お手頃価格なので、北海道のエゾシカ好き諸氏はぜひお試しあれ!
道東庭園めぐり
鶴居村の どれみふぁ空さんへ、久しぶりに伺いました。
庭にはお客さんが
こちらの本当の目当ては、ここでのランチ
どれみふぁ空の名物グリーンカレー、このくらいの辛さが私には丁度良いです。
お皿の上のガーデン
鶴居村のミルクを使った丹頂ソフトは、好物です。
足を延ばして、ステンドグラス工房 彩の風ギャラリーへ
安藤さんの素晴らしい作品の数々、そして庭も本当に見事で 時間を忘れました。
さらに阿寒に向かい
釧路湿原を庭のようにして遊んだという佐々木榮松画伯の、記念釧路湿原美術館へ。
茶路めん羊牧場の羊を食べる会
白糠町の地域おこしを考える有志の集まりにお声かけ頂き、参加してきました。もちろん、難しい話は抜きで、ひたすら美味しいものを食べよう!という会です(笑)
茶路めん羊牧場の羊を、武藤さんのケータリングサービスで味わう、地元ならではのとても贅沢な内容でした。
モンゴル風骨付き肉の塩煮を、たっぷりの野菜と一緒にいただきます。シュウパウロウを、こんなふうにサラダ仕立てで食べるというのは、目からウロコでした。熱々の煮込みで、というイメージがあったので。すこぶる美味しいです!
私たちが舌鼓を打っている間に、武藤さんは次から次に手馴れた様子で料理を仕上げてゆきます。
ブレゼ完了!
さらに白糠産のグリーンリーフをたっぷり添え
酪恵舎のチーズを削りかけて出来上がり! 野菜の甘みがとにかく際立ってて、これだけでもごちそうです。
サイドディッシュの、灯台ツブ焼き
もちろん、刺身でも頂きました。このツブ貝は有志の持ち込みです。
ツブ刺しを調理中のM店長
武藤さんの羊料理はまだまだ続きます!
大鍋に、たくさんの切り野菜
ここに、シュウパウロウを作ったときに出た「羊ダシ」 を加えて、ミネストローネ!
これも、メッチャ美味しくて、私はひたすらお替りしました。武藤さんおすすめの辛味ペースト「アリサ」を加えると、さらに一段と鮮烈な旨味に
マトンの肩ロースにもアリサを塗って
炭火でじっくり焼いています。向こうは、羊肉ソーセージ。あれこれ混ぜ物をしないでパリッとジューシーに作るのは、なかなか大変、と武藤さん。
脂身がとにかく甘いです! レモンを絞るとその甘みとピッタリ。羊の脂が臭い、というのは、きちんと肥育して処理された肉にはありえないことですね。道産豚肉もそうだけど、良い生産者の畜肉の脂は、焼くと美味しい香りがして甘いです、例外無く!
ローストしてからじっくり30分間休ませて供されたもの。変な表現なんだけど、「あっさり」した感じでいくらでも食べられてしまう。脂くどさとは無縁の羊料理の数々でした。
〆は定番?の麺類
羊ラグーソースのパスタ。レシピはest di Zuppaの橋本シェフのものを参考にしているそう。
仕上げに酪恵舎のリコッタ・サラータを、これでもか!というぐらいかけるのが味の決め手。
どひゃ~!(笑)
青物を散らして、完成! さあ食べるぞ~
本当に、美味しく楽しい会でした。ありがとうございました!
また、お声をかけて下さい!
青雲の志を乗せて
前夜、いつもは無いところに船の明かりが見えて、何だろうと思っていました。
一夜明けて、双眼鏡で確認すると
船名は「青雲丸」、ウィキペディアによると「独立行政法人航海訓練所が保有する船舶で、東京海洋大学海洋工学部(旧東京商船大学)、神戸大学海事科学部(旧神戸商船大学)、海技大学校、商船高等専門学校、海上技術短期大学校及び海上技術学校の学生・生徒の航海実習訓練を目的として建造された航海練習船である」、とのこと。
そういえば、港近くの大きなスーパーで、いつもの買い物客とは違う雰囲気の若者たちのグループがペットボトル飲料を不思議なほど買い込んでる姿を見かけたのだけど、この船の乗組員なのかな? 船の位置情報が公開されていて、釧路を7月16日10:00に出航し17日は室蘭へ行くらしい。
ガストーラ男子料理部 オムレツ選手権
Yさん撮影(FBより拝借)
ガストーラ安藤シェフの料理を愛する男たちの、限定会員制料理講習会の三回目は「第1回オムレツ選手権」。卵3個を使って、安藤シェフをうならせるオムレツを誰が作れるか、この日の参加者10人が競いました。 くじ引きで決まった料理する順番のトップバッターは私、料理を終えた時には、足がガクガクと震えていました(笑)
具の入らないプレーンオムレツにはトリュフ塩を忍ばせ、ソースはアイスプラントにパセリと牛乳で煮たニンニクを加えてミキサーにかけ、直前まで冷蔵庫で冷やしたもの。シンプルなので、オムレツの「ふわトロ」火加減が命の料理です。上の写真は本番直前の、自宅で作った最終試作品。ほぼイメージ通りの出来ばえで、「これなら・・・」とガストーラに向かいました。
オリジナリティーも採点対象で、具材が他の人とかぶると減点になるため、普通はソースの素材にはしないアイスプラントを敢えて使いました。
全ての出品作はマダムが写真で記録し、シェフが試食します。
私のオムレツをサンプリングし、評価中の安藤シェフ。左手には厳正な採点表を挟んだバインダーが。ちなみにサンプリングされた残りのオムレツは、他の参加者も試食します。だから、この夜はみんなで10種類以上のオムレツを味わいました。
本番での、私の出来はメタメタでした(笑) オムレツが、ただの卵の塊り状態に・・・ もう少しキチンとしたオムレツを常に作れるように、今後精進します!
栄えある初代優勝者(金メダリスト)のYさん、二位(銀メダリスト)のHamaさん
三位はラウキカのHaseさんでした。
優勝したYさんのオムレツは男の料理らしい大胆さと、 壇蜜 緻密に計算された食材の味わいのハーモニーでうならせる細やかさを兼ね備えたものでした。
オムレツの中に入る具は、生ハムでキュウリとチーズを巻いたものにドライトマトのハチミツ漬けを添えたもの。生ハム由来の塩味だけで、卵には塩を加えないで焼き上げました。蜜の甘さがしみたトマトの酸味、融けたチーズとキュウリの食感など様々な要素がふわふわ卵と相まって次々と口中を心地良くしてくれました。優勝が納得の、お肉屋さんのオムレツ! 和商の日にぜひ販売して欲しいです!
安藤シェフによる、山しめじ入りオムレツのデモンストレーション
強い火力で一気に仕上げるのがコツらしいのだけど、それがなかなか難しい!(笑)
キノコとオムレツは相性がとてもいい、とお店でもキノコの時期にはよくメニューに上がるシェフの好きな一品です。当然、これもメンバーみんなで試食!
さらに最後は、シェフを囲んでテーブルに着き、シェフの作った料理を食べながら講評を伺いました。
初代チャンピオンYさん撮影を拝借
紳士のワイン vintage1962
釧路全日空ホテル1階のメインレストラン ‘ DEL NORD ’ (デルナード)にて、私的なお祝いの会。私服姿の楡金さんを4人で囲んでの会食でした。
この赤ワインとの相性は、今日の料理のなかではトリュフソースのフォアグラがベスト、と楡金さん。
リコッタパンケーキのロビオーラトッピング
トーマ
テネッロ・アル・ヴィーノ
お相伴にあずかった楡金さんの誕生年ワイン。歳を経たワインを、その年に生まれた方の話を伺いながら一緒に味わう、ワイン好きにとっては最高に楽しい時間でした。「何を飲むかより、誰と飲むか」に傾いている私は、こういうワインを一緒に味わえる相手がいることが、とてもありがたいことだと強く感じています。
楡金さん、素晴らしい時間を本当に「ごちそうさま」でした!