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居酒屋 ながほり

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チーズステーキ

大阪出張で研修会場があった森ノ宮からは、まったくの偶然ながらすぐ近く(地下鉄で隣り駅)だった玉造の居酒屋さんへ一人で。

ここの店主がスローフード運動発祥の地として名高いピエモンテのブラへ行った時に現地で「日本にもおいしいチーズを作っているところがある」と教えられ、それ以来 白糠酪恵舎のチーズを使っているお店なんだそう。関西にある「取り引き先」のひとつとして井ノ口さんに教えてもらって伺ったのだけど、予約がなかなか取れない地元ではかなりの評判店であることを知ったのは、駅からお店までの道順を調べようと食べログにアクセスした当日直前のこと。

だから前日の夕方、予約の電話を入れた時に店主から「あまり良い席じゃないんですが構いませんか」と念を押されてもあっさり「いいですよ」と答えて、その後に「酪恵舎の井ノ口さんに紹介されました」と何気なく付け加えて電話を切りました。

で、当日。その「居酒屋」に入ると用意されていたのはお店のメインの長いカウンターの、店主が調理する目の前の席。店主の一挙手一投足が拝める、一人客にとってはこれ以上望みようが無い上席でした。

とりあえずのビールの後は、30代の頃に愛飲した「磯自慢」があったのでそれを二杯、さらに福島の酒(福島出身の私が初めて聞く名で、もう忘却・・・)、東一、松の司と杯を重ね、それとともに料理もお造りから野菜のあんかけなど、食べログで「定番」とされていたものを味わいました。

 

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そしてお品書きにあった「チーズステーキ」、それもお願いしたら見た目は例の大根のような酪恵舎のプロボローネがドンと出てきて、目の前でカットされてから上の写真の料理に。(写真撮影は現在、基本的にお断りしているようです。店主の目の前だった地の利?を生かし、「この料理だけ、撮らせて頂いていいですか」と訊いたら「ニヤッ」としてくれたので晴れて撮ることができました。初めて来たのに断わりも無くパチパチと店内や料理を撮りまくる非常識な人間の多さに辟易しているお店はここだけじゃないでしょう)

話を元に戻すと、こんがりと表面が焼かれたプロボローネのステーキ。食べると甘い蜜の味とチーズの塩味が、これ以外に必要ないでしょう、という説得力で迫ってきます。甘いのは栗の花蜂蜜なんだそう。両方ともイタリアンの素材なのに、その独特の甘みと塩味の組み合わせが日本酒に合う不思議さ。

私よりひとつ若いという店主。「なんで和食の大将がピエモンテなんかへ」との愚問には「美味しいものを知るためならどこへでも」と。お互い酪恵舎を知ったきっかけがイタリア人に教えられて、という共通点があったのと、店主自身が我が社のお得意さん(?)だということが判って(年に何度か、熱き血潮を提供して下さってるそう)、居心地の良い、本当に楽しませてもらった酒席でした。

 

 

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ミシュランガイド関西版2011年、2012年連続で☆を獲得した居酒屋「ながほり」

 

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コメント

先越されました!!!
自分もいつか行きたいです!ながほりさん!

あ!コイトイ館祭りお疲れさまでした!!

投稿: s | 2012年10月14日 (日) 23時47分

一人で伺うなら、50歳過ぎてぐらいからの方が
相応しい感じのお店です。
井ノ口さんといっしょに「研修」としてならOKでしょう(^^)
 
恋問館まつりは客としてひたすら食べにいっただけなので
ぜんぜん働いてません(笑)

CDありがとう! やっと聴くことができました。
堪能してから今週中にお返ししますね。

投稿: ユンボギ | 2012年10月15日 (月) 01時01分

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