プロヴァンサル キムラ 2012夏
朝10時にホテルを出てからお昼少し前まで、開幕したばかりの東山魁夷展を観て道立近代美術館で過ごしました。数々の有名な作品を直に、そして一度に目にできるのはやはり貴重な機会。
東山魁夷の初期の、代表的な名作のひとつ「残照」が、肉親を全て失い、そして第1回日展に落選した絶望的な状況の中で描かれていた、というのを知って驚きました。つらい気持ちの中で登った鹿野山で見た風景が、この偉大な画家の出発点になったとのこと。
お昼は、道立近代美術館から歩いてすぐの、黄色のシンボルカラーが目を引くレストランへ
1年半ぶりに伺う プロヴァンサル キムラ さんです。
小さな陶製ココットで供された最初のこの一品で、「ああ、木村シェフは野菜使いの名手だったよね」とあらためて思い知ります。やさしくて、おいしい・・・
この時期のこのお店のスペシャリテです。15種類の野菜を使って、聞いただけで気が遠くなってしまうような手間をかけて作られています。肉食系の私が、これだけでも十分満足してしまう一皿。
ビーツだけしか使っていないそうなのだけど、とても「甘い」です。自然な野菜の甘みが、ここち良いですね。
淡白な白身にコクのあるソースがメチャおいしい! ソースを追加で頂いて、とことん堪能。
お肉料理では、カトラリーがラギオールになります。ココットでじっくり火を通した豚肉が野菜とともに旨いです。
デザート プロヴァンス風トマトのタルト&バジルのシャーベット
マダムが煮た黒豆を使っています(詳しくはこちら) シェフとマダムの仲の良さが伝わってくる、とろけるような甘い食感(^_^)
リニューアルしてますます居心地が良くなった店内。カウンターから振り返って見た様子です。
道立近代美術館へ行かれる方は、ぜひこちらへもお寄り下さい。(もちろん、事前に電話して!) 美人ソムリエの天然マダムと、ミシュランも認めた腕前のシェフが楽しい食事の時間を間違いなく提供してくれますから。
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