凍てつく夜のガルビュール
日中の晴れ間が放射冷却を招き、釧路はぐ~んと底冷えのする夜が続いています。そんな週末、ガストーラへ久しぶりに出かけました。安藤シェフからの提案は「今夜は、ガルビュールをメインでいかがでしょうか?」
ガルビュールって、野菜の煮込みスープだったよね、ランチでも時々いただいてた・・・ それがメイン? 私が大食漢なのはシェフも知っているはずなのに・・・ などと思いながらも、いつもの通り信じてお任せに。
イルレギーの赤をボトルで頼み、このワインとこれ以上の好相性は無いと思っているトリップのピリ辛をまず楽しみました。今日は三友牧場チーズ工房の新作「フェタ風チーズ」がエスペレットとともにトッピング。ピリ辛トリップといっしょに頂くとまろやかに感じます。
これもバスクの赤ワインのための一品。この辺りでもうボトルは半分ぐらいになってしまいました(笑)
そして、メイン。空のスープ皿がセットされたと思ったら
ル・クルーゼでドンとガルビュールがやってきて、マダムがサーヴしてくれました。
これが本当に滋味深くて、うまい!旨い!美味い!
ひとりで3皿分、たっぷりと味わい、脳内エンドルフィンが出まくりです(笑)
尋常じゃない旨味は「以前に斜里山麓豚で作った生ハムの骨で出汁をとってるんですよ」と聞いて、ものすごく納得。野菜は蘭越の及川農園のものだそう。
ガルビュールはその美味しさを理解してもらうのがなかなか難しいんです、とのこと。見た目が『普通の野菜スープ』にしか見えないからなんでしょうけど(先入観はけっこう感覚に影響を与えますよね)、恥ずかしながら私も今夜じっくり頂いて初めて、「ガルビュールがメイン」になることを実感しました。
ネットで検索したら、安藤シェフが話してくれたようにガルビュールをメインで楽しむバスクのお店を訪問された方のブログがヒットしました。ガルビュールもそうですけど、オーナーラベルのアルマニャックの数々にも大いに惹かれます(笑)
まだ少しワインが残っているのを見て、シェフが山のチーズを出してくれました。
「しあわせのパン」を観たばかりのこともあって、シェフが焼いてるカンパーニュがめっちゃ気になり、マダムに「しあパン」の向こうを張って、(店名『ガストーラ』がバスク語で「喜びに満ちて」の意だから)「よろこびのパン」教室をやって、とせがんだり(笑)
教室は或る理由があって難しいようだけど、ほんのちょっとだけ秘訣を教えてもらいました。
ドメーヌ・イラリアのキュヴェ・ビシンショ ’03
もっともっと寝かせてからも楽しみたいワインです。
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コメント
ユンホギさん
はじめまして。こんにちは。
ガルビュールの記事にリンク貼っていただきありがとうございます^^
寒い季節にはぴったりの身体も心もあったまるスープですよね。
いや、スープの域をとっくに越えてます。
なかなか関西ではガルビュールを食べれるお店がなさそうなので、
日本では食べたことがないのですが、行きつけのお店で食べれるなんて
うらやましいですね。
投稿: takky | 2012年2月21日 (火) 14時30分
takkyさん
こちらのブログにまでお越しいただき、ありがとうございます。
私が通っているレストラン「ガストーラ」の安藤シェフは
バスクでの修行時代がとても楽しく充実していたためか
その地方の料理に愛着を持って、とても美味しく作ってくれます。
よろしければぜひ一度、釧路まで足をお運び下さい。
本州からもそういう料理目当てのお客さんが、よく見えられます。
もうひとつ
以前、安藤シェフに生まれ年のアルマニャックをプレゼントしたことがあるのですが、それがダローズさんのものでした。
その時は何も知らず、takkyさんのブログで初めてダローズさんご本人のことを知り、しかもあれこれ‘味見’までされたようなので、その幸運ぶりをうらやましく思ったのでした(笑)
投稿: ユンボギ | 2012年2月21日 (火) 23時22分