玩味(ワンウェイ) 羊の感謝祭
吉井シェフ手書きのウェルカム・ディスプレイ
「羊」と書いてなかったらちょっとコワい、人面妖怪のような味わいのある(?)イラスト。私と同世代なら、ウルトラQに出てたガラモンを思い出しそう。
ガストーラでの会に続く「茶路めん羊牧場の羊尽くし」中国料理の会です。料理を作るのは玩味オーナーシェフの吉井さん(写真中央)。盟友の安藤シェフも応援に 。
驚嘆のメニュー
もちろん吉井シェフの手になるものでメニューそのものもそうなんだけれど、左すみに描かれた、オーム(王蟲)を導くナウシカのような羊飼いの武藤さんの姿がとても印象的です。このメニューは参加者全員に配られました。
完全なるオープンキッチン
セルフサービスのドリンクが置かれたカウンターは、通常はキッチン側を向いて座る客席。中華料理店に入った経験は極めて少ないですけど、すべて一人でこなすキッチンをこれだけオープンにする店造りは、生半可なことではできない、尋常じゃないことはさすがに判ります。
ふだんは入れない厨房も今日は一般開放されました。
(写真は許可を頂いたうえで撮影しています)
40人ほどが集まったパーティーの詳細は追って
ガストーラでS氏との会食
メインは茶路めん羊牧場の武藤さんが育てた羊のロースト
この羊を食べるたびに、地元に住んでいるということがどんなに幸せか、実感する料理です。大きな塊を骨付きでローストしたものを4人で分けて。
携帯カメラなので画質はイマイチ。安藤シェフが切り分けて盛り付けた写真は見事にピンボケで ボツ(泣)
ワインは4人で4本だから、まあ普通かな。ヴィニョーブル・ギョームのロゼ・シャンパンに始まり、ムルソー、アマローネ、そして安藤シェフの取っておき、ドメーヌ・イラリアのキュベ・ビシンショ2000年。10年熟成させるとイルレギーのワインがどうなるか、みんな興味津々だったのだけど、もう感動! 上質なボルドーのグランヴァンに匹敵する味わいと雰囲気があります。若い時に感じられる、やや好き嫌いが分かれる個性的な要素が見事に昇華されていて、とっても美味しい。これも、羊のためのワインですね・・・ とにかくデラ旨でした。
アマローネふたたび
拙ブログには日々80名前後の方々が入れ替わり立ち代わり寄って下さるのだけど、「アマローネ」のキーワードで検索サイトから飛んで来られる方が時おり目に付きます。
円山屋サノ・ヨーコ店長(当時)のメールを引用して以前につづったアマローネへの偏愛ログがヒットしているようです。
そのアマローネ、最近はあまりネットショップで見かけなくなりました。特に個人的なお気に入りであるマァジのカンポロンゴ・ディ・トルベは、ほとんど出てきません。なので、ここ2年ほどで新たに購入した気になる造り手のものはこの3種ぐらい
左端のアマローネは友人の生まれ年ワイン。不埒にも内地から彼女と同伴で釧路にやって来るというので、今夜お祝いでいっしょに開ける予定です(笑)
阿部蒲鉾店に酪恵舎ブース
栄町にある老舗の阿部蒲鉾店はおいしいパンのPain Marcheを併設していて、朝食用のカンパーニュを購入するため会社帰りに時々寄るのだけど、今日行ったら大きなショーケースに酪恵舎のチーズのフルラインナップが!
いつから取り扱うようになったのか尋ねたら「今日からなんですよ!」との返事。ワインの友のパンとチーズと蒲鉾がいっぺんに購入できる日本でも稀有なありがた~いお店に突然変貌を遂げました。個人的にもとっても便利でうれしいです。
リコッタ、モッツァレラ、プロボローネ、フォンデュ用チーズに、蒲鉾はタコボール(←旨い!)、それといつものカンパーニュを購入。
ここの枕型の大きなもちもちとしたカンパーニュはカフェオレとともに朝食の定番になっています。
リアルな鹿ラベルのワインたち
2週間後に控える 第1回くしろエゾシカシンポジウム「みんなでエゾシ会議 in くしろ」に協賛したブログ内容です
マンガチックなものやデフォルメされたイラスト調の鹿が描かれたエチケットのワインは他にもまだあるのだけど、りりしいリアルな鹿が描かれたものは(私が探した限りでは)この4つのワインメーカーだけのよう。
使われているブドウ品種も、左からカベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノワール、メルロー、プチ・シラーと違うものを選んでいます。
個人的に一番「りりしい」と思っているのはファットリア カステッリーナ(トスカーナ)のDAINO BIANCO。もちろん、描かれているのはエゾシカじゃありませんが(^^)
賞を獲ったばかりの’04ヴィンテージは結構なお値段だったけど、いま出回っている’06ものはインポーターが替わったせいか、為替のせいかひと頃の半額近くになっているので手にしやすくなっています。エゾシカを食べながら味わうワインとしては、とてもいいんじゃないかと思います。
【追記】 こちらもお薦めです↓
https://yunbok-diary.cocolog-nifty.com/misty/2011/08/post-4cb6.html
https://yunbok-diary.cocolog-nifty.com/misty/2012/10/in-3969.html
週末のガストーラ 短角牛
出張から戻ってガストーラへ。安藤シェフの「今日のメインは牛がおすすめですよ」との言葉に、よし、それにしよう!とお願いしました。そういえばあまりガストーラでは牛肉をメインに選ぶことが無かったなぁ~と思い至って。
前菜 毛ガニとカブのピューレ
このひと皿を食べた時点で、今日は満足したから帰ってもいいかな、と思えたスコブルな料理。旬の毛ガニの甘さとカブの甘さがこんなにも相乗効果を発揮するなんて。しばし言葉が無くなりました。
真ツブと塩水ウニのパスタ風
どこがパスタ風かというと、ダシ用じゃない淡白な昆布をフェットチーネ状に長く切り揃えたものが生ウニの下に隠れています。それをフォークで巻いてウニの甘さ、ツブの食感とともに味わうと、もう脳内エンドルフィンのタンクが壊れたみたいに幸福感があふれ出てきて。
前菜二品でノックアウトされていると、安藤シェフが「まだまだ許しませんよ」という感じで次の料理を
カラスハモと黒大根
黒の取り合わせにトマトと生ハムの赤いトッピング。視覚的にも楽しい。カラスハモは揚げた後にシェリービネガーで味付けした、との説明だったような。朝からエシレのクロワッサンを3個しか食べてない飢餓状態でお店に伺い、泡→白→赤とここまで飲んでいたので、けっこうこの時点で酔っていました。
ちなみに安藤シェフが選んでくれた赤ワインは
サンジュリアンのクリュブルジョワで、'85の熟成品。
当然、メインの短角牛の赤身肉とピッタンコ(韓国語で「とても良く合う」という意味)。足寄産の短角牛は塩も胡椒も振らず、素でそのまま焼いたもの。添えられた塩とマスタードを自分でアレンジしながら赤身肉の旨さを堪能して欲しい、との安藤シェフの心遣いです。焼き加減もシェフのこだわるミディアムで。これも、とにかく美味しい! 自分が肉食男子であることを再確認(笑)
デザート
キーは古式製法で造られた黒糖。右のタルトタタンに乗っかったアイスクリームに使われ、左の三友牧場のヨーグルトに トッピングされています。おだやかなやさしい甘さです。
安藤シェフの引き出しは奥深く、限りが無い。つくづく思いました。
丸の内エシレ
東京出張、都会が苦手な完全オノボリさん状態なので、あれこれ歩き回ることができず 、会議が終わった昨夜は伊勢丹新宿店で開催中の「春の大北海道展」に顔を出しただけで、大人しくホテルにチェックイン。
帰釧する今日は職場の同僚へのお土産などを購入するため、評判の丸の内ブリックスクエアにあるエシレ・メゾン デュ ブールへ
開店時間(10:00)の15分前に着いたけれど、やっぱり、案の定、さすが、なんで! と、すでに行列が・・・
その人気ぶりは数多のブログで見て覚悟はしていたものの
その数、40人超・・・ う~ん、どうしよう
戦後の配給制度じゃあるまいし、並んでまで買うようなことはふだんは絶対しないのだけど。前日行った伊勢丹新宿店のジャンポール・エヴァンも行列ができてるのを見て、あっさり撤退しましたから(笑) でも、お土産を買わなきゃ、と。
とにかく寒い! お店の入り口がビルの谷間にあって特有のビル風が店頭を吹き抜け、待ち並ぶ人たちは寒干しの鮭よろしく、冷たい風に容赦なくさらされ続けます。その寒さは釧路から来た、寒さに強い(はずの)私もさすがに閉口しました。
昼過ぎの帰りの飛行機時間を気にしながら30分強ほど寒風に耐え、ようやく店内に案内されて、ひと安心。朝食抜きだったのでクロワッサン3種類を自分のブランチ用に購入し、あとは無塩バター、フィナンシェとマドレーヌの詰め合わせをお土産として手にしました。
クロワッサンは羽田空港に着いて、こ~ちゃんポーズで激写後、ぱくり
フィナンシェとマドレーヌは直行で会社の同僚たちへも届けたけれど、反応はイマイチ。評判ほど美味しくないのかな? 私は明日、じっくりと味わうことにします。
第1回釧路音楽祭
「釧路を元気にして盛り上げよう!!」 と開催されたイベントです。若者たちに献血にも関心を持ってもらおうと、「献血率UPで元気な街づくり」というメインテーマは実行委員会の皆さんたちが考えたもの。
なので、演奏の幕あいにはイメージマスコットのけんけつちゃんもステージに登場。
会場のすぐ外には献血バスも待機していました。
日々の、不断の献血のおかげで多くの患者さんが救われているのは事実です。血液センターも医療機関からの情報を基に過不足のないよう計画的に献血をお願いしています。でも時々、事実確認もしないまま緊急の献血が必要であるかのような不正確な情報が無責任にネットに流されたりすることがあって、ちょっと残念な気持ちになってしまいます。
ミルクジャム甘酒
白糠で本物のナポリピッツァを食べるイベントがあった時に、氷点下の戸外で来場者に振る舞われた甘酒を家で作ってみました。
酪恵舎の堀口さんが考案したレシピで、砂糖の代わりにミルクジャムを使うので、ほんのりキャラメル色になるのが特徴です。
レンジで手軽にカップ1杯分だけ作る横着はネットで知って(笑)
時おりワインを購入させていただくnoisyさんが無料でサービスしてくれた酒粕は、袋を開けると吟醸酒の香りがふわ~っと広がり、そのまま食べたくなるほど(笑) 実際、おやつにもなるみたい。
バレンタイン限定モッツァレッラ
開発コードネーム「タイタニック」は、イタリア語で‘結ぶ’を意味する「アラッチャ」というのが正式名称になったようです。縁を結ぶ、愛を紡ぐ、絆を契る、とにかく二人でくっついちゃえ、という様々な想いを込めて白糠酪恵舎が工房から送り出す限定生産品。数はあまりないようなので、ご利益にあずかりたい方はお急ぎ下さい。私はひと足お先にいただきました。
ちなみに、語感がよく似た韓国語で
알았지? (アラッチ?)
とは、「いい? わかったでしょ?」と念を押すタメ言葉です。アラッチ?
蒼穹の昴 NHKドラマ
王翰 涼州詩
葡萄美酒夜光杯
欲飲琵琶馬上催
酔臥沙場君莫笑
古来征戦幾人回
葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲すれば 琵琶 馬上に催す
酔うて沙場に臥す 君笑うこと莫かれ
古来征戦 幾人か回る
葡萄のうま酒をたたえた、夜光の杯。それを飲もうとすれば、うながすように馬上から琵琶の調べがおこる。酔いしれて、砂漠の上に倒れ伏す私を、君よ、笑いたもうな、昔から戦いに出でたった人のうち、幾人が無事で帰還できたことか。
(唐詩選 前野直彬注解 岩波文庫)
煮詰まってしまった局面。思い悩む時に赤ワインがそれを打開する秘薬となるのは、昔も同じらしい。
牛すじの煮込み
和商市場の精肉店吉岡さんをのぞいたら、牛すじが店頭にあるのを見つけて、即購入。
実家の母が煮込みを作って時々送ってくれるのだけど、それが大好きで、今回は自分でも作ってみようと初挑戦
沸騰したお湯にどっと入れて、15分間
流水にさらして粗熱をとり、よく洗って、
水を入れ替えて落とし蓋をし、2時間ほど煮込みました。
それから醤油、お酒、みりん、にんにく、生姜、砂糖を加えてさらに煮込むと
なんとなく、それらしい出来映えに
なんと、すこぶる旨いです。感涙もの・・・
白糠酪恵舎のテネロ・アルヴィーノや、まだ秘密の新製品(開発コードネーム「タイタニック」) などのチーズとともにアルコールも進んで、やっぱり飲み過ぎてしまった。
noisyさんから購入のユリス・コラン、もう少し落ち着けてから開けた方が良かったかな。イタリアの3本は円山屋さんからで、どれも「さすが!」の味わい。特にバルベーラが体に合うみたい。