文化の違い
先週、出張で東京へ向かうフライト(ANA)の機内での出来事
釧路からのローカル路線では多分珍しい外国人(白人)の カップルが通路を挟むように、私の前のシートに座りました。(上掲現場検証図参照)
左側の男性(それなりの二枚目)がさかんに連れの女性を気遣い、話しかけます。それを見て私は「ああ、きっと新婚さんなんだなぁ~」と勝手に合点し、微笑ましく思ったのです。
離陸態勢に入りシートベルト着用の指示が出ても、男性は形だけベルトをして女性のほうに向きっぱなし(つまり横座り状態)で、ひたすら話しかけます。その言葉は英語でも、ドイツ語でも、イタリア語でもなく、おそらくはフランス語(?)
結局、この男性は羽田空港へ着くまでの90分間ずぅ~っと休み無く(!)、キャビンアテンダントが通路を行きかうのもジャマだといわんばかりに、私の前席の女性に話し続けたのですよ・・・
なぜかその時、私のこころに浮かんだ言葉は三船敏郎の
「男は黙ってサッポロビール!」
そしてそのうち、あろうことか、通路をふさぐ形で女性が仰向きにのけぞり、そこに男性が覆いかぶさる様にしてキスを始めたのでありました。私は「相剋の森」を文庫本で読んでいて、なるべく前のカップルのことは無視しようとしていたのだけど、その時は思わずジーパン刑事の気持ちもかくや「なんじゃこりゃ~!!!」と心で叫んでしまいました。
極東の黄色人種は眼中に無い、というのじゃなくて二人の世界に陶酔してるだけなんだと理解してあげようとしても、しばらくたってまたしても必殺「通路ふさぎ」キスを敢行するのを目の当たりにして、許容しがたい「文化摩擦」が現実のものに・・・
美味しいものは国境を越えて理解されると信じるけれど、異国の文化に全て共感できるわけでもない、と思った「インシデント」でした。
以上は、日本文化が染み付いた男の論理。女性にしたら、甘い言葉で四六時中口説かれたほうが嬉しいのかもしれない
雨は天啓である
夕方、勤務が終わって帰ろうとしたら突然の雨、ほとんど土砂降り。monbelの折りたたみ傘をいつもショルダーバッグに入れてあるので、味気ないなぁ~と思いいつつその傘をさす。
韓国映画「クラシック」(日本公開時の邦題は「ラブストーリー」)
憧れの先輩と偶然同じ所で雨宿り。傘はないけど、授業のある校舎まで送ってもらうことになって、建物伝いに二人三脚(?) これって、ただの arm's length friend から大進化、大発展を遂げる(可能性のある)究極の、空前絶後の、最終兵器のような気がする(笑)
婚活中のJ氏に教えてあげよう。始まりはいつも雨(が狙い目)
熊を撃つ
キラコタン岬を氏原さんに案内してもらっている時にエゾ鹿食害の話からハンターの後継者不足に話題が及び、さらに巷で評判の「羆撃ち」を読んでいる最中であることを話したら、「熊谷達也のマタギを描いた『森三部作』も面白いですよ」と教えて頂き、その中からまず手に取ったのが「相剋の森」
「羆撃ち」は標津町在住のハンター自身の手になるノンフィクション。ヒグマを追って自然の中へ分け入ってゆく時の描写、その文体に、ただただ圧倒されて。猟の対象としてのヒグマに最高の敬意を表していることが伝わってきます。
「相克の森」は山形に県境を接する新潟県北部の、熊猟を伝統的に行う山村が舞台の小説。猟の対象はヒグマではなく、こちらはツキノワグマ。そして一般的なマスコミや教条主義の自然保護論者が理解しようしない(できない?)、熊猟がれっきとした「文化」であることを教えてくれる本。ちょっとウサン臭い自然保護団体も登場してきて、グリンピースに限らず、耳あたりの良い「自然との共生」を叫ぶものの実体がいかに薄っぺらいものであるか、見えてしまう。もちろん、ハンターのなかにも「文化」のレベルに達していない、(自然への)礼儀知らずが多くなってきているのも問題らしいのだけれど
夏日のプロヴァンス
よさこいソーランで沸き返る札幌の日曜日、M夫妻とプロヴァンサルキムラで待ち合わせ。この時期の定番、アスパラのムース トマトのジュレで楽しいランチがスタート。プロヴァンス風のこのムース、メチャおいしいです。6月中に札幌へ行かれる方は、ぜひお試しください、おすすめです!
ヴィシソワーズ
お魚はタイ
メインのホロホロ鳥
ピクニック気分なので、ワインもこれ
デザートを決めかねていたら、マダムが気を利かせてくれてアソートにしてくれました。ピスタチオのブリュレ、ダークチェリーのタルト
たまりすく
すすきのにあるワインバー「たまりすく」での、マサさんワイン会
とうに夏日の札幌、スタートはアリゴテ。最初にドーヴネ、次いでラモネ
料理も夏向き、アリゴテに合わせて
冷え冷えトマト 土佐酢ジュレがけ
プチ姫トマトとアスパラのヨーグルトポテサラ和え
ゆでたて熱々アスパラと「ふくや」めんたいこマヨディップ
アリゴテは結局、4連発
コシュ=デュリにポンソも・・・ これ以上のメンツがあるのでしょうか?
ポンソはこの年からアリゴテ100%になったそう(前年まではシャルドネ混醸)。
わずか1808本の瓶詰めのうちの、1本。どっから仕入れてくるんだろう(笑)
ちなみにドーヴネは
2097本のなかの、2052番目のボトル
タラバ、練りウニ、函館いかのフィットチーネ
赤の前に、白をもう1本
J.A.フェレ、初めてでしたがプイィ・フュイッセでは定評のある造り手のようです。
これまでの白のなかでは、ドーヴネがとても印象的でした。
赤の順番を決めるテイスティング中のオーナー
赤の始めは、定評のある有名ドメーヌの多くに葡萄の苗木を供給していることで知られるギョ-ムの限定キュベ
鶏肉と野菜の八丁味噌煮込み これ、おいしい!
続いて、シャンボール=ミュジニーが3本
マサさんの選ぶブルゴーニュの赤は、個人的にどれも好きな味わいです
8人で9本 ごちそうさまでした
カトルフィーユ
札幌は円山にある注目のパン屋さん、カトルフィーユ。青空バックのこ~ちゃんアングルで撮ったクロワッサンは逆光で見事に真っ黒(笑)
これは円山公園で再挑戦したフォカッチャトマト。携帯カメラでのアップです。
デジカメで取り直したクロワッサン。やはりちょっぴり黒ワッサン(笑)
美味しいものは美しく、大切に扱うに値する
2010年6月8日付 北海道新聞(夕刊)釧路版
恒例のミルクラムの会、今年はどうしても調整がつかず失礼してしまいました。これも釧路に来てから知った、大切に扱うに値する「季節の食材」です。釧路を離れられない理由のひとつ。
チーズ&ワインサミット in 道東(2)
この会が釧路で開催され、道内だけでなく全国から道草さんつながりの方々が集まった理由は、茶路めん羊牧場の武藤さんが育てた羊をガストーラ安藤シェフの手になる料理で頂こう、ということからでした。
だからもちろんメインは羊肉。それもラムではなく、羊本来のしっかりした旨みが味わえるマトンを! と安藤シェフと武藤さんの意見が一致して、大きな塊でじっくり火を通したものを用意して下さいました。
ある程度の人数が集まってこその、お料理です。
羊の育て親、武藤さんもその美味しそうに焼きあがった晴れ姿をカメラに収めます。
切り分けられて、盛り付け
とにかく美味しい・・・ 添えられたジャガイモ「インカのひとみ」といっしょに頂くと、それがまた美味しい、すこぶる美味しい、ひたすら美味しい、ただただ「美味しい」
お料理はもちろん他にも
前菜 中央はミルクラムの冷製 右端はシシャモの稚魚のフリット
お魚は釧路産のマスノスケ(キングサーモン) フロマージュソースには山ワサビが
供されたお料理とワインについては、根室から参加されたノムリエさんのブログに詳しいので、そちらをどうぞ!(リンクの了解を頂いています)。こっそり、ふにゃららさんへもリンク
その後も、チーズを作っているご本人からお話を伺いながら、中標津三友牧場と岡山吉田牧場のチーズをふんだん、そしてゼイタクに頂きました。
吉田さんの隣りで、チーズを口にして思わずのけぞるTAZAさん(笑) それぐらい、おいしい。
この会の主催者の道草さん、そして同席された皆さんへ
「ありがとうございました!」
アスパラでやりぬく
飛び込みのガストーラ。元気が出るようにと安藤シェフが作ってくれた、ルチンやアスパラギン酸が豊富なアスパラをたっぷり使ったメイン料理。肉類が添え物で、通常とは主客が転倒。
田辺製薬の、アスパラでやりぬこう♪ の懐かしいメロディーが浮かんでくるのは、いつものこと(笑)
前菜 つぶ貝とクスクスをキュウリのスライスで巻いて
周りのピクルスのレンコンは現在主流の外来ものではなく、日本固有種のものだそう。かりこりと食感も楽しい。
主菜
アスパラは茶路めん羊牧場の武藤さんの知り合いが蘭越町で作っているという Kitchen Garden のもの。味が濃いです。添えられているのはパンチェッタ、白レバー、茶路羊肉のパテ
デザートのチェリータルト
3年前、バイク転倒事故で入院した時にもシェフがお見舞いに持ってきてくれましたっけ(笑)