ぼくは猟師になった
先週関西へ出かける前、移動時間に読む本として釧路のコーチャンフォーで購入した本。京都大学の学生がワナを使う狩猟免許を取り、裏山でイノシシや鹿など様々な野生動物を捕まえて解体し、料理し、食べるという日常生活のエッセイ。免許の取り方からワナの仕掛け、料理方法など全てが具体的で、時に写真入りで綴られているため、読んでメチャ面白い実用書にもなっています。ちょっと前にエゾ鹿の塊り肉をもらってアタフタした経験をしたばかりなので、夢中で読んでしまいました。
鹿はイノシシより、解体するのが簡単なんだそうです。それでも最初の頃は全ての処理が終わると朝が白々と明けていた、なんてことが。
この本と一緒に購入したのが「食べ方上手だった日本人」で、昭和10年ごろの日本の食生活を書史的に紹介した本。こちらも、何でも手作りしてた時代の台所、食材、作りかた食べかた、買い物の仕方を当時の図や写真をもとに具体的に紹介しているので、料理本のようにも読めます。文体が「~しておるのですが、」とか「変わらんものなんですな。」と、読みやすいんだけれどちょっとジジくさいなぁ、と思ってたら、なんと著者は私と同い歳なんですな・・・
話は京都へ、突然飛びます。イタリアンのアル・マツオの斜向かいに、J氏のお気に入りだった三月書房という小さな本屋さんがあります。そこは売れる本よりも、自分が気に入った「売りたい本」を並べているという品揃えで、こだわりガンガンなのが一目瞭然のお店でした。そして狭い店の書棚を隈なく見て回ったら、なんとこの2冊の本がしっかり並んで食文化の本のコーナーに収まっているではありませんか! 同好の士、ここにあり。店番してた店主のおじさんに、急に親近感を持ってしまいました(笑)
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