着衣のマハ
札幌の丸井今井デパート南館にオープンした道内最大の書店、ジュンク堂を覗いてきました。ネットで購入するのとはやはり違って、目的以外の本にもあれこれ目が行って意外なもの見つける楽しみがありますね。ジュンク堂のブックカバーはわりとオーソドックスな紙質と色、デザインです。
ブックカバーを脱いだ中身は「さいはての彼女」。荷物になるので旅先では単行本をあまり購入しないようにしてるのだけど、これは面白かった。おすすめです!
東京でキャリアウーマンとして我武者羅に生きてきた女性が、自分の人生を見つめ直す機会を図らずも与えられるハメになる4つの物語。うち2つは辺境の地、北海道(笑)が舞台。 4つの話の主人公は皆違うのだけど、最初と最後の物語のヒロインに関わってくるバイク乗りの少女が爽やか。女満別から知床半島を巡るツーリングの描写、大きなバイクに乗ってみたくなります。読み方は違うけど、釧路ワイン会メンバーと同姓同名の人物が登場するオマケ付き(笑)
第3話、釧路空港に降り立った(逃げてきた?)ヒロインが、鶴居村の伊藤タンチョウサンクチュアリで出逢ったレンジャーは、東京での自分の肩肘張った生き方を知っている元・同業者。自分といえば相手のことを全く覚えておらず、そのことで赤面するのだけれど。丹頂写真家のホテルの主人など、鶴居村の温かな人々と豊かな自然の中で、落ち着きを取り戻してゆく。ヒロインがタンチョウの群舞に心を奪われる場面に、深く共感。
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