バスクのシードル
札幌から帰ってきたら、ガストーラ・ブログにシードルが入荷したことが紹介されていました。シードル発祥の地がブルターニュやノルマンディーじゃなくてバスクだってこと、初めて知りました。そんなに頻繁に入手できるようではなさそうなので、あわてて昨夜のうちに予約を入れて、ランチに出かけました。
右端のワイングラスの黄色い液体がそれ。地元バスクではウイスキーのロックグラスのような形の、ボデガというグラスで飲むらしいです。写ってないですがボトルはアルザスに似たヒョロッとしたスリムな形状です。スペイン領で飲まれてるスパークリングワインのチャコリのそれにそっくり。そして味わい、ブルゴーニュでいえばアリゴテのようなしっかりした酸がありました。もちろん、シードルなので微発泡してますが、甘みを感じるブルターニュなどのそれとは明らかに性格が違います。アルコール度数は6度。このすっきりしたシードルに合う料理を、シェフにお任せしました。前菜には黄桃とプロシュート、イベリコのサラミに、モルタディラなどが
エスペレットがあしらわれたイカ! 下のトマトといっしょに頂いて、シードルをグビグビ。釧路でも蒸し暑かった今日は、この組み合わせは最高でした。
そして、シードルとは黄金の組み合わせというメインの豚。キノコ、プラム、そしてシェフ実家の畑でとれたササゲがたっぷりと添えられています。ソースはシードルを使ったもの。ランチのドリンクとしてのこのシードル、酸味が利いてとても食が進むし、それほど酔わなくても「飲んだ!」という充実感があるので本当はみんなにお薦めしたいのだけど、なかなか本数が確保できないらしいので、ドリンクメニューにはしばらく載せないそうです。頼まれる方は、できれば小声でそっと耳打ちするように、密かに(笑)
好き嫌いのほとんど全く無い私が、なぜか唯一「苦手」としてきたのがチョコレートを使ったデザート。だったはずなのに、ガストーラでお酒の効いたチョコを頂くようになって変わってしまいました。バスクのマールをたっぷり使ったこのデザートは、お代わりしたかったほどです。今日も、ごちそうさまでした!
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