水曜の朝、午前三時
携帯画面の怪しげな写真を見せられながら食事をしてた時、プロヴァンサル キムラのマダムから思い出したように薦められ、札幌駅そばの紀伊国屋で求めて帰りのJRの中で読み始めた本。これは文庫だけれど、かなり以前から単行本で平積みされていたのは知っていました。世界の中心でシェ~ッと叫ぶ、みたいなお涙頂戴、軽薄恋愛物語だろうと勝手に思い込んでいたし(すみません、この本も読んでいないので。本当はいい小説かもしれない)、何よりもサイモン&ガーファンクルの懐かしい曲名をパクッていて、三丁目の夕日世代をターゲットにした「あの頃は良かった・・・」みたいな内容だろう、と邪推しこれまで手に取ることはありませんでした。Amazonのブックレビューをのぞいてみると、実際そういう批評(批判)も多いです。
しかし、これは或る人たち(在る人たち)にとってはまさしく「私の物語」であり、「自分の話」。この小説の要素のひとつ(にすぎない?)、主人公の恋人の『出自』の問題はこの本が出る前の年、2000年の金城一紀「GO」の出現で自分の中では(たぶん)昇華されているので、それ以前の無数の在日小説で描かれてきた過去の亡霊に出遭った感が否めなかったのは事実です。でも、時代が1970年「万博」(←ばんぱく)の時だから、まさしく時代を正確に反映している、とは言えるかな。もう結論を先に。おもしろかった! この小説の魅力は、私がここで書いていることとは全く別のところにあるので、もし万が一、まだ、いまだに、この期に及んで、この本を読んでいない人がいたら一読をおすすめしたいです。
THE BLUE HEARTS 青空 ♪
余談。マダムが薦めてくれたこの本を読み始めてすぐ感じたことが。主人公の女性がフォークギターを爪弾きながら、お誕生会に集まった娘の同級生の前で歌うのがジョニ・ミッチェルの曲だったり、愛車がベレットであったこと。お通夜で札幌に出向いた日のことが思い浮かびました。亡くなった先輩の愛車が古いベレットだったから。そして、キムラさんで、この本を薦められた・・・
Joan Osborne What Becomes Of The Broken Hearted ♪
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コメント
怪しげな画像?は次の日も調子に乗って、Mさんご夫妻や、Sセンセーにまで見せてしまった。(爆)
本読んでいただいて嬉しいです。
もう一冊も読んでくださいね!!
意外と私、ロマンチストなのかな?
投稿: 体内年齢27才 | 2008年8月31日 (日) 08時35分
真のロマンチストは
「私、ロマンチストなのかな?」
などとは、決して思ったりしません。
ナイショですが、私は真のロマンチストです(笑)
投稿: ユンボギ | 2008年8月31日 (日) 15時00分
相変わらずいじわるーーーー
ナイショならここに
書かないっしょー
投稿: 体年齢22才 | 2008年8月31日 (日) 15時27分
ナイショですが、私は美人に対してイジワルです。
投稿: ユンボギ | 2008年8月31日 (日) 21時35分