私たちの学校
ウリハッキョ 釧路での上映案内
映画「パッチギ」では40年前の状況がオモシロおかしく描かれましたが、今はどうなっているのか?を教えてくれるドキュメンタリーのようです。
5月30日追記: 事実は作り事を超える、という当たり前のことを再認識。パッチギ! も Go もよく出来た映画だったけど、ウリハッキョという「現実」の前では、色あせてしまいます。日本の学校教育をフツウに受けた自分にとって、民族教育に特化したハッキョ(学校)へ行く人たちは、同じ「在日」でも異星人的存在でした。観て、感じたことは山ほどありますが、ひとつだけ。画面に映し出される生徒たち(小学~高校生に相当)がみんな、大人びて見えること。日本のなかの異世界をあえて選択しているという緊張感とそれを共有する仲間といっしょにいることが、そうさせているように思えました。それが自己の確立というベクトルで表に現れてきてるんだと。ウリハッキョ、イデオロギーを超えて、応援したいです。
青春群像
30歳を前にして、大学時代に同じゼミの仲間だった7人が再会する。仲間のひとりが脱サラしてオープンしたレストランバー「デ・ジャ・ヴュ」の開店祝いのパーティで。店の造りは学生時代にその仲間とよく時間をつぶした喫茶店にそっくり。店名のとおり。でも現実は、学生時代とは異なる。こんなはずじゃなかった、今の自分は本当の自分じゃない、あいつよりはまだましだ。様々な感情が、仲間との再会を通して湧き上がってくる・・・
これまでどこかで、あるいは何度も読んだような思いになる「青春」小説。実際、読んでいる間中、愛という名のもとにのテーマソングがずっと頭の中を流れていました。登場する学生時代の仲間の人数も同じ7人だし(笑) 作者は49歳、これがデビュー作で書き下ろし。物語は、ゼミ長的立場だった仲間の一人が病気で亡くなったのをきっかけに、みんな在るがままの自分を受け入れて歩き出すところで終わっています。
謹呈本
ひょんなきっかけで、地元の短大で昨年から基礎的な病態生理学を非常勤講師として教えています。同じ医学系の解剖生理学講義を担当している児玉先生からサイン入りの謹呈本が送られてきました。この春、初めてお会いした時に名刺を交換しただけだったので、ちょっと驚きです。児玉先生の本は文藝春秋から出ている「ヒポクラテスの午睡」や創作小説集「ガイアエイジ異聞」などを以前に読み、自分なりに感じる所があって、名刺交換のときに少しそのことをお話したのを覚えていて下さったようです。この本にも書いてありましたが、先生は活性酸素やフリーラジカルという言葉が学会でも認知される前から研究されていた、優れた医学者です。いま、こうして、釧路で面識を得られた縁に感謝しています。
10周年
homepage FOXEN Winery
カリフォルニアのワイナリーをめぐるロードムービー「サイドウェイ」の中の試飲のシーン、その撮影場所がこのワイナリーの掘っ立て小屋みたいな試飲所だったそうです。ここのワインのエチケット、なかなかセンスが良いですよね。看板ワインのピノ・ノワールは「ピノ・キャンディ」と表現される通り、ちょっと甘めの照り焼きなんかにも合いそうです。
10年前のボトルは、よりシンプルで上品な淡いピンク色のエチケットでした。創始者のイギリス人船長に由来する錨のトレードマークが特徴的
函館の浪漫王国
函館山の麓、老舗のレストラン五島軒と十字路を挟んで対角にあったワインレストラン浪漫王国。いまから10年ほど前、私のワイン飲み人生がスタートした所です。そのお店はもう既に無いのですが、ネット上で浪漫王国のマスターだった平野さんの懐かしい姿を見つけたので、この昔話を。
写真は何かのオフ会の集まりだったようです。白いコックコートを着て、十字架を背負う前のキリストのような風貌で中ほどに納まっているのが平野マスター。店はとても広く、バーカウンターが別にあり、写真の後方に見える石壁の向こうはワインセラー(石倉)になっていました。
当時、私の住んでいた所から路面電車で停留所2つ、歩いても10分ほどの距離だったので週に1,2度、マスターと飲みながらのおしゃべりに通いました。同じ年の生まれだったこともあって、ワインに興味を持ち始めたばかりの私は、 相談役がてらあれこれ持ち込んでは、平野さんを悩ませていました。ただの色付き水のような状態だったCh.マルゴー56(右端)には、さすがに言葉が出なかったようです(笑)
平野マスターとまだ親しくなる前、会社の同僚と4人で出かけたクリスマスのディナーでは、料理はビュッフェスタイルでしたが、ワインはほぼ飲み放題で料理に合わせてボトルごと次々にテーブルに供されました。ボルドーとローヌの違いも判らない頃です。4人で6本ほど空けました。記念にエチケットをみんな適当に選んではがしてもらい、1枚ずつ頂いてきたのですが、私の手元に残っているのがこれ↓
どう考えても、当時すでにこのワインの価格は、当日のディナー(ワイン込み)料金を上回っていたはずです。食後に濃いエスプレッソを飲む、というのが当たり前になったのも浪漫王国でのこと。残念ながら、平野さんとは今、連絡がつきません。
つまみPizza
道新におまけで付いてくるポケットブックに、ギョーザの皮を使う簡単なつまみピザが紹介されていたので、さっそく試してみました。市販のギョーザの皮に具をのっけて、オーブントースターで3分弱焼くだけ、という本当に手軽なもの。その分、具材はゼイタクにして、プロシュート、イベリコ豚のサルチチョン チョリソー、ギョーザの皮は吉岡肉店から購入、チーズは道東の工房のものを用意しました。
最初につくった2枚(上の写真)が予想以上に美味しかったため、次はいっぺんに多くを作ろうとオーブンでやってみました。トースターでは2枚づつしか焼けないんです。
家庭用のオーブンレンジでは温度が230℃程度で時間がかかったせいか、ギョーザの皮がトースターの時のようにこんがり、モチっとならず、生乾きのセンベイみたいに固くなってしまいました。いちおう、しっかり食べましたけど、お客さんには出せない出来映えです。ちょっと失敗、再考の余地あり。
釧路産甘えび
昨日、昼過ぎから映画を観に行く前の午前中、休日の私にしては珍しく早い(?)朝9時ごろに和商市場へ出かけました。「和商の日」の特売品とチーズ市場を目当てに、徒歩で3分。そこでパッタリ逢った安藤シェフに、鮮魚の瀬野商店まで案内して頂きました。お肉はそれなりに無勝手流でも料理できるので、同じく安藤シェフに紹介してもらった吉岡肉店はちょくちょく利用させてもらっているのですが、魚介類はどう料理してよいのやら判らず、鮮魚店に立ち寄ることはほとんどありません。
それでも、 シェフやお店のかたからお話しをあれこれ伺い、なんとなくその気に(笑) 写真は釧路で獲れた甘エビで、安藤シェフから分けて頂いたもの。独特の香りなのだそうですが、他の甘エビの香りをよく知らないので、私にはうまく表現できません。
土曜日の夕食、むいてそのまま食べると、とにかくねっとりとした濃厚な食感が真っ先にきます。オリーブオイルとからめて軽く塩をふり、魚貝に合うというジュリアン・メイエのアルザス白を試したのですが、あまり合いませんでした(笑) かえって生臭さが出てきてしまう感じ。同じく魚貝・甲殻類に合うとネットに出ていたリュリー、手持ちでフランソワ・ダレンのものが有ったので試してみると、こちらはまだいい感じです。でも、ベストか?というと・・・・ ピッタリ合うワイン、なかなか見当がつきません。泡物のほうがいいのかなぁ、また試してみます。
残りの人生の使いみち
公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/bucketlist/
つい2,3年前までは、自分の人生について考える(振り返る)なんてことは、まずなかったのだけど。けっこう、行き当たりバッタリ(場当たり)でも、特に困らなかったので。この映画を観る気になったのは、50を過ぎてそれなりに(遅まきながら)「考えなきゃ・・・」というように精神が成長したせいかも(笑) 反対に、この映画を観て「感動した!」なんて20,30代からコメント聞いたら、「あんた、あのねぇ~」と言いたいかな。
人生の‘To Do’リスト、きちんと作らないとね。
映画の1シーン。大富豪エドワード(ジャック・ニコルソン)と残された人生をいっしょに過ごすことになった自動車修理工カーター(モーガン・フリーマン)。一緒にめざしたエベレスト登山を、悪天候のために諦めた夜、ホテルのバーで魅力的な女性に話しかけられる。彼女は8000m地点まで到達した経験があったことから、会話がはずむ。そして
女性: 「部屋をとってあるの」
カーター: 「それは・・・」
女性: 「私が望んでいることなの」
カーター: 「・・・,できない」
・・・・・・
女性:(微笑んで)「奥様は、幸せなかたですね」
実は彼女、一度も妻を裏切ったことがないというカーターのために「もっといろいろな人生を楽しめ」とエドワードが差し向けた女性でした。理知的でエレガントな彼女のカウンターでの注文は「ワインを」でも「赤ワインを」でもなく、「ピノ・ノワールを」
カーター、余命わずか半年なのに、断わってしまってホントにそれでよかったのか?!
The Seekers I'll Never Find Another You ♪
白糠(しらぬか)の春
毎年5月5日に白糠町中茶路のチーズ工房「酪恵舎」前広場で開催される「山の恵みの即売会」。雨模様でしたけれど、今年も沢山の人たちが駆けつけました。一度来て楽しさが判っているファンばかりなので、このイベントに天候は関係ないですね(笑)
私が酪恵舎を知ったのは、釧路に来る前。札幌で週末通い詰めた近所のリストランテのシェフ、ジュウリオに釧路への転勤を告げると「近くにすっごく美味しいイタリアのチーズを造ってるところがある!」と、餞別代りに教えてくれたのが酪恵舎でした。
上の写真は酪恵舎のスタッフのひとり、Hさん(下の似顔絵)のパッチワーク作品。 このイベントに合わせて、工房内の売り場をギャラリーに一変させます。どれも本当に見事なんですけど、特に右端にちらりとだけ写っているカーテンのようなカテドラルウィンド(窓から見える風景)という大作は4年間を費やしたもの。当日、その場に足を運んだ人だけが見られる、感動のキルト作品です。Hさんは大きなチーズから100g、120g、150gといったサイズを勘だけできっちり切り分ける熟練の技を持ち、若い男性が多い工房では肝っ玉母さん的雰囲気があります。私もそういう風に感じることを話したら、なんと私と同じ歳だということが判り、二人で大笑いしてしまいました。
白糠のこのイベントは今年で7回目。実にいろいろな人たちが関わり、支えています。末広町のバーSTAXのマスター&マダムは2回目からの参加だとか。今年はホエー(乳清)で作ったゼリーをお披露目しました。抹茶、コーヒー、いちご、バナナの4種類。去年から始めたシカ肉のシチューは、今年も売り切れの大人気でした。今年、来られなかった方、次回は必ずお越しくださいませ。
| 固定リンク
茶路のミルクラム
畏友の道草さん来釧に合わせ、ガストーラ安藤シェフにお願いして例年より早めにミルクラムを味わわせていただきました。ミルクラムは地元の茶路めん羊牧場のもの。私自身、ミルクラムというものを知ったのは釧路に来てから、朝日新聞のこの記事で。市内のワイン仲間4人とともに計6名のディナー、4連休初日の豪華で楽しい時間の始まりです。
幕別産ホワイトアスパラと白ツブ
ミルクラム内臓と白糠の自生コゴミ
ルクラム 山ミツバ
オッソ・イラティとペキュリーヌ
ワイン
シャンパーニュ ボワゼル ブリュット・リゼルヴ
1991 ACブルゴーニュ ロイヤルズクラブ ルモワスネ
1999 ニュイ・サン・ジョルジュ オー・バ・ド・コンブ ルロワ
2000 リュショット・シャンベルタン ルーミエ
2001 ACイルレギー キュヴェ・ビシンショ ドメーヌ・イラリア
2004 ACイルレギー ドメーヌ・エチュガラヤ
安藤シェフからの一杯 バスクのマール
左から楽しんだ順番です。2番目のルモワスネのマグナムは、なんとモンラッシェの若木から造られた、とんでもないシロモノ。道草さんが手稲で発掘した逸品でした。ルロワとルーミエも道草さんから。しみじみ、じっくりとありがたく味わわせて頂きました。お返しに、ガストーラの故郷バスクの個性派ワインを味わってもらいました。イラリアはイルレギーの代表品種タナ100%、エチュガラヤはカベルネ・ソーヴィニヨンが30%ブレンドされています。そして、シェフからとどめの1杯(笑) もう,フラフラ
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)
今日の釧路
天気予報は雨ではなく、曇り。でもベランダは雨が降った後のように水溜りができ、濡れています。湿度100%の釧路。雨のような、雨でないような
明日は誰か、予報どおりに晴れさせてください(笑)
CCR Who'll Stop The Rain ♪
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)