とんそく
「和商の日」の特売、吉岡肉店のカウンターに豚足がデンっと沢山並んでいるのを見つけ、懐かしくて早速買いました。27cmの大皿に1個だけ盛っても、迫力のある存在。おまけのパックの酢味噌で頂くと、子供の頃よく食べた昔の味そのまんまです。これ1個でお昼は満腹(笑)
豚足、グロテスクで食べられない、という人もいるようですね。大学時代の先輩がかつて「居酒屋のメニューにあったので注文したら、豚の足がそのまま出てきて、とてもじゃないが食えなかった」と言っていました。『食は文化なり』と大上段に構えなくとも、経験の無い食材に抵抗を覚えるのは誰しも同じでしょう。でも私にとっては、家庭で当たり前に食べていた料理のひとつです。
足にはけっこう固い毛が生えているので、それをきちんと処理しないと美味しくありません。父は剃り切れない毛を火で焼いたりしていましたが、かなり手間のかかる作業だとよくこぼしていました。吉岡さんのはさすがプロの仕事で、しかも脂っこさがきれいに抜けてゼラチンたっぷりの食感と味わいが楽しめました。以前、ビストロ・カワサキでフレンチの食材としての豚足を頂く前に見せてもらったのですが、上品に漂白された足はミニ豚ほどのサイズで、記憶にあるイメージとずいぶん違うのに驚いたことがあります。吉岡さんのは大きさも味も、昔の記憶どおりでした。
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