« 朝採りイチゴ | トップページ | フランス菓子 »

Guさんのいる店

Dft1 本社のある東京へ出張すると、私は土からむしられた青菜のようにヘナヘナとなって、同僚たちのように「折角だから」とあちこちに出かけるような気力は湧いてきません。都会が苦手なんです(笑) だから行動範囲はいつも、本社に歩いて5分足らずのホテルの半径数百メートル以内。数年前に初めて、Guさんのいる中華料理店DONG FANG TINGに入ったのも、出張時の常宿としているそのホテルに一番近い飲食店だったから。

Guさんはその店のホールスタッフでハルピンの出身。こちらが北海道から来ていると知ってからは、故郷の寒さ談義もしばしば。酷寒で凍るハルビンの河は、その上を自動車が走るほど氷が厚いのだとか。

昨秋来店した時はGuさんが休みで会えなかったことを伝えると「ズル休みっ(笑)」と答えながら、「これ、サービス、サービス」と言って軽い飲み口の紹興酒の水割り(上の写真)を持ってきてくれました。生春巻き、黒酢豚、ナス揚げで空腹を満たし、Dft3 最後に本日のおすすめになっていた「元祖 塩餃子」を頼んだら、「絶対おいしいから!」と力説。JTフーズの「このギョウザの摂取はあなたの健康に悪影響を及ぼす危険性があります」と書かなきゃいけないような冷凍ものとは当然違って、とてもおいしかった。皮は緑色、上には刻みネギがたっぷり乗っていて、塩だれととてもよく合う。中身は餃子の具というより、荒挽きソーセージのような肉汁たっぷりでプリプリの食感。

Dft4 お腹が一杯になったのを確かめると、熱いジャスミンティーをすぐにサッと持ってくる。Guさんはテーブルの客に常に注意を払って、気をそらさない。客がその時求めているサーヴィスを、当たり前のように提供してくれる。声が大きいだけのアルバイトしかいない、あまたの居酒屋なんかとは大違い。料理がフツウにおいしいこの店に何度も足を運ぶのは、Guさんのサーヴィスが心地よいから。また次も来ようと思ったのは年賀状を毎年くれるからとか、2杯目の紹興酒もごちそうしてくれたからとかでは、決してありません(笑)

 

Dft2 写真は全て昨夜、携帯で撮影。

|

« 朝採りイチゴ | トップページ | フランス菓子 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Guさんのいる店:

« 朝採りイチゴ | トップページ | フランス菓子 »