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たちすじ

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信頼する北上次郎のおすすめ本なので「まちがい」は無いと思ってたけれど、いやぁ~面白かった! 佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」と同じく、好敵手と切磋琢磨しながらひとつのスポーツを極めてゆく物語。ここでは剣道、←フツウのひとには縁遠い武道だと思うのだけど、兄とその長男、妹の娘と身内で3人が特に脈絡も無く中学の部活で剣道を経験してるので私にはまあ身近か? それにしても「残心」、この本を読んで初めて知りました。ドウやメンがきれいに入っても、その後の相手の反撃に備える構え(これが残心)が十分じゃないと「1本」とは認められないだって。

さて、物語の舞台はけっこう強豪の高校剣道部、そこで中学全国準優勝のオンナ宮本武蔵みたいな磯山香織と、日舞(!)からの転向で実績が何も無い西荻早苗が出会い、最初は全く噛み合わない歯車が竹刀を交えることによって回りだし、その過程で青春特有の悩みも昇華され、親友となってゆく。引き込まれてしまう試合の場面の描写はもちろんだけど、読後感の爽やかさはとにかく格別。「一瞬の風になれ」の時は走り出したくなったけど、今度は剣道か?(笑)

今日の夕食。北釧水産の神山店長のはからいにより、さばいたばかりのとびっきり新鮮な真鱈の白子が手に入ったので、まずは王道の「たちポン」で頂きました。それから、安藤シェフに教わったガストーラ風ムニエルをバルサミコビネガーのソースで。どこがガストーラ風かは、ヒ・ミ・ツTachi_hokusen080111

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