亥年でも羊は跳ねる
ベランダの窓際の壁にずぅ~っと掛けていたリチャード・スペアの‘Two for tea’を休ませて、Ch.Mouton Rothschild 99 のエチケットのリトグラフを代わりに 飾りました。この’99年は私が初めて口にしたムートンで、函館にいた6年ほど前にワインのいろはを手ほどきしてくれた「浪漫王国」の平野マスターといっしょに開けた思い出のヴィンテージです。当然、ワインはまだガチガチで、正直なところその「おいしさ」は私には判りませんでした。でも、ひょうきんな絵柄が気に入っていて、今回リトグラフをあらためて購入したのです。
話は飛んで、シンクロニシティ(偶然の一致)について。先日の映画「フラガール」に関する沢木耕太郎の朝日新聞コラムは、実は私のスクラップではありません。ネットで購入してダンボール箱に入れたまま置いてあったワインを整理した時に、その箱から出てきた古新聞なのです。私が通常購入するワインショップの梱包は防寒や耐衝撃のため、かなり大量の古新聞が丸めて箱の隙間に詰めてあるのですが、このコラムが載った新聞だけは写真が見えるような状態で、フタの様にそのまま一番上に乗っていました。「へ~、懐かしいなぁ」と思っていたら、翌朝の北海道新聞釧路版に「フラガール」上映の案内が載っていたのです。ただ、それだけ。
単行本が出た時から気になっていたけど、結局、文庫本になってようやく手に取り今日の明け方に読み了えた三崎亜記(←この人、天才だと思う)の「となり町戦争」。文庫では新たに「別章」が書き加えられていて、作者の問いかけはより鮮明になっています。「それでは、あなたの手は汚れていないのですか?」 でも、この話は別の機会に。それで眠い目をこすって読み了えた三崎亜記、彼についての大枠の書評が寝て起きたばかりで開いた今朝の朝日新聞に載っていたのです。ただ、それだけ。いま話題の作家だから、その程度なら驚いちゃダメか。本当のシンクロニシティといえる不思議な出来事については、ウィキペディアで紹介されているユングのプラム・プディングの話をご覧下さい。
The Blue Hearts 青空 ♪
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