夏の力道山
先月の北海道新聞書評コラムで北上次郎が取り上げた「ありふれた魔法」「あかね雲の夏」そして「夏の力道山」と、ここ1週間ほど続けて読んできたけれど、最後の「夏の力道山」は本当におもしろい! この本、東京出張に持っていった数冊の文庫本を読みきってしまったので、思い出して購入しようと東京の大きな書店をいくつか回ったところ、どこも売り切れだったんです。それで昨日の夕方、会社帰りに釧路の本屋に行ったら、平積みで置いてあるじゃありませんか。コーチャンフォーさん、ありがとう。
ご飯を食べさせ、家の中を整えて、自分以外の家族に目を配る。欠けている物は補い、優しい言葉をかけ、みんなが元気で気持良くいられるように、と考える。それをしていれば、自分自身も助けることができる。
「いつも、どうしたら一番いいかなって考えるようにするの」
「どんな仕事でも、相手が必要なことをちゃんとわかる人間になりたいと思って」
仕事を持つ主婦の一日をユーモアたっぷりに描いた小説なんだけど、男の私でも「元気をもらった」と読後に強く思う本。売り切れだったこと、すごく納得。
イタリアの張り切り母さんが造るワイン、イル・ブォンヴィチーノのレオナルドを読書のお伴に久しぶりに飲んだら、びっくりするぐらい美味しい! 追加購入しようとネットで検索したら、これも売り切れ(笑) 円山屋さんの実店舗に隠し在庫ないかなぁ・・・
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