一瞬の風になれ 完結
第1巻「イチニツイテ」、第2巻「ヨウイ」ときて完結編の「ドン」。学生時代、陸上は完全に個人競技だと思っていたけれど、この本のクライマックスにもなっている400mリレーのシーンはそれが大きなカン違いであったことを改めて教えてくれる。同じ高校で100mスプリンターとして競い合いながら共に成長してゆく、幼なじみの神谷新二と一ノ瀬連。でも性格は当然のことながらまるっきり違う。新二は思う
俺はしゃべるのが好きだ。自分の気持ちをできるだけ相手に伝えたいと思う。自分が何か言うことで、何かを変えられると信じている。そういう努力をさっぱりしない連に、時々イラつく。
私は明らかに、「連」タイプです(笑) とにかく、読後に感じる幸せな気分は王道を行く青春小説ならでは。もっと体が動いた若い時に、少しでもこういう疾走感を味わっておきたかったな、と思わせられるのが玉にキズ(再笑)
このところ風邪気味で一気読みができず、昨日から二日かけて耽読しました。お供は、これも二日かけて空けたギィ・ボサールMuscadet Sevre et Maine の Sur Lie。 この間、円山屋に伺ったとき今村さんから「このクラス(価格)でこんなにミネラルの感じられるすごいワインはない! 絶対のおすすめ!!」と言われて、思わず「はい、お願いします」と購入したもの。このしょっぱさがミネラル? 確かに以前飲んだ、水着姿のカップルが手をつないで浜辺を駆ける姿が描かれたエチケットのMuscadet Sevre et Maineとは、ダンチの味わい。
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