頭上にはいつも星空が
星好きは、宇宙そのものに魅入られて星空を見上げるんです。決して、現実逃避じゃないですからね。その意味では、本の帯の惹句は×(ぺけ)なんですけど、著者が子どもの頃よく見上げていた星空に戻るきっかけとなったのが“9・11”だったということだから、仕方がないか・・・ 釧路ワイン会には世話人さんという筋金入り(?)の星好きがいますので、あまりうかつなことは書けません(笑) 世話人さんが道東で撮影した赤い低緯度オーロラの写真を見た時、まじ感動しましたから! これは、どこの国でもアマチュア天文家はおんなじだな、と安心?苦笑?させられる本です。裏庭に小さな観測小屋を建てるまでのエピソードが四季の星空とともに語られています。4月の章に百武彗星を見逃したことが書かれているのを読んで、ちょうど10年前、私が室蘭に勤務していた時、社内報の表紙をこの彗星で飾ったことを思い出しました。
日本の百武さんが見つけたこの彗星はとても見事な姿を見せてくれて、世界中で話題となりました。 私の大好きな映画「踊れトスカーナ!」にも、庭で主人公達がこの彗星を見上げるシーン(ジャケット写真下部)が出てくるぐらいですから(笑) レイモン・チャンドラーの有名なセリフに「男は強くなければ生きてゆけない、やさしくなければ生きる資格はない」というのがありますが、星空のことを語れるというのは後者に入ると思っています、なんて。
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コメント
道草も小学校6年生の時に星空に見せられて、しばらく天文少年で過ごした一人です。中高生時代天文一筋で、何度か雑誌(天文ガイド、天文と気象)に写真を掲載してもらいました。大学もそちらを目指したりしたのですが落っこちました。
彗星は、池谷・関(1965)、ベネット(1968)が過ぎてから天文に目覚め、コホーテク(1972)、ウエスト(1975)に感激した世代です。ヘール・ボップ彗星は、まだ整備されていない吹上温泉(南富良野)の露天風呂から眺めたのが印象的でした。
美瑛に高橋製作所の16cm反射望遠鏡を置きっぱなしになって10年以上が経ちます。まだ使えるかなあ? 余裕ができたら星空も楽しみたいと思います。釧路の方々が星好きで、なんだかとってもうれしいです。
投稿: 道草 | 2006年5月 4日 (木) 21時11分
いやぁ~、道草さんも筋金入りですね(笑)
私はベネットが彗星初体験でしたので、その後しばらくはみんな物足りなくて困ってしまいました(笑) 天体写真は、当時のアマチュアとしては最高の星野写真家だった藤井旭さんが同じ福島県にいて、その写真集をため息まじりでよく眺めていましたが、私自身はトライXで固定撮影するぐらいでした。その時はまだ微動の付いた赤道儀を持っていなかったので。
天文ファンでよかったと思ったのは、2001年11月19日未明のしし座流星群の流星雨を目の当たりにした時です。何もせず、ひたすら流星が飛ぶのを眺めるだけ、という贅沢な時間でした。あれをもう1回、っていうのは絶対無理ですもんね。
> 美瑛に高橋製作所の16cm反射望遠鏡
ですか。なんとかそこで「星見ワイン会」をやりたいですね! それまでに私も、バラして押入れにずぅ~っと仕舞いっ放しの高橋10cm屈折(いちおうフローライトです)を使える状態にしておきます。ワインを楽しむ時の話題が増えました(笑)
投稿: ユンボギ | 2006年5月 5日 (金) 18時56分