« 京胡(ジン・フー) | トップページ | ザ・ホワイトハウス »

年を経たお酒の話

hennesy 札幌で下宿していた大学生の頃、内地の実家に帰るたびにいろんなものをもらって(せしめて?)帰ってきました。これは、そのうちのひとつ。実家には場違いなこんなモンが何であるの?と訊いたら、案の定、頂き物でした。当時、家族はみんなそれほどお酒に執着はなく、「持って帰っていい?」と言うや返事を待たず我が物としました。その時の価格が(輸入自由化前でしたので)、2~3万円していたと思います。当時の国立大学の授業料(年間の!)と大差なかった記憶があります。今はなんと量販店で数千円で並んでいます。なんかなぁ~・・・・・ とにかく、あれ以来30年が過ぎた現在でも、封を切らずにそのままで手元に残っています。大事にとって置いたというのじゃなくて、ただ放って置いたというのがニュアンスとして正しいです。いくぶん目減りしているような気も。

ブランデーだから30年経ってても、そんなに変にはなっていないだろうと楽観してはいたのですが、職場の雑誌を整理していて心強い記事を見つけました。前にエッセイを紹介した日本医事新報の読者質問箱みたいなものです。常温で20年近く戸棚に放置したワインとウイスキーは飲用可能か?という質問に、東京農大醸造科学科教授が「(仮に劣化していても)単にまずいだけで、成分が変化して毒物になったり、腹を下したり、死に至らしめるということはない。」と仰々しく回答されています。とてもまずくて飲用できない場合でも、捨てないで料理に使いなさい、と具体的な料理名まで挙げて答えを締めくくられています。あっぱれ!! 全文はこちら→「good_use_of_old_wine.pdf」をダウンロード

|

« 京胡(ジン・フー) | トップページ | ザ・ホワイトハウス »

コメント

 私は、ブランデーやウィスキーは年を経ても劣化しないと思っていました。20年前カミュのブックとXOを購入し、大事にとって(常温、戸棚の奥で日光にはあてていませんが)いましたが、少しだけ心配になってきました。
 今年、息子が大学受験しますので、合格したら合格祝で、万が一合格しなかったら次を期して開けて息子と飲んでみます。
 どんな味か、楽しみです。

投稿: 七色ドリンカー | 2006年1月16日 (月) 22時03分

お可笑しくて涙がちょちょぎれそうです(゜▽゜)こぉ~ゆぅ真剣に考えてくれているのがよくわかる(?)回答大好きです!

投稿: erikoriko | 2006年1月17日 (火) 06時29分

七色ドリンカーさん
私もカミュのブック持っています(笑) 兄の新婚旅行(ハワイ)みやげにもらったものです。真似して私も、兄の息子の合格祝いにでも開けてみたいと思います。

erikorikoさん
真面目に回答すればするほど笑われてしまう可哀相な人、どこにでもいます。そう、身近に・・・

投稿: ユンボギ | 2006年1月18日 (水) 00時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 年を経たお酒の話:

« 京胡(ジン・フー) | トップページ | ザ・ホワイトハウス »