ガストーラの夜
釧路のピカイチ・フレンチ、ガストーラでワイン好きの友人ふたり(H坊&Mさん)とディナーしました。ひと月遅れの私の誕生祝いも兼ねて。
事前に希望の食材として、今が旬のカスベとエゾ鹿をお願いしました。これがアミューズの次のお料理「カスベのコンフィとフルーツとまとのサラダ」。とろけるような身、いっしょに添えられたカリカリに揚げた軟骨、満点の味わいでした。
「フォアグラと厚岸カキえもんのポワレ ちぢみホウレン草添え」 バルサミコのソースです。小さなグラスにサーブされたミュスカのリヴザルトとともに味わうと、 ため息がもれてしまう美味しさ。これを食べるために、今まで生きてきたような気さえしました。フォアグラとソーテルヌの組み合わせに勝るかも
「仙鳳趾産ホタテのパートブリック焼き」
仙鳳趾(せんぽうし)はカキで有名ですが、ホタテも旨いとのこと(シェフ談)
包みをばりばりと破ると、貝柱とトマトソースが現れます。貝柱はびっくりするほど濃厚な味! 仙鳳趾のホタテ、要注意です(笑)
この辺りまでは、Mさんがお祝いで持ち込んでくれたこんな畏れ多いシャンパーニュとともに味わいました。 本当に、ごちそうさまです。
そしてメインディッシュ「白糠産エゾ鹿のロティ ポワヴラードソース」 赤い実はコケモモ。アスパラのように見えるのは行者ニンニクです。ナッツの食感とシカ肉、ソースが渾然一体となって幸せになります。
ワインはタナ種100%で造られているバスク地方のイルレギーを合わせました。安藤シェフの思い入れもある一押し、ドメーヌ・イラリアのキュベ・ビシンショ。 “ビシンショ”とは、バスク地方の守護聖人ヴァンサンのバスク語読み、だそうです。ボトルのラベルとコルクに小さな可愛らしいハートマークが入っていて、バレンタイン・デーにいいかも・・・などと思ってしまいました。飲むほどに味わいがどんどん変化してゆく、しっかりしたワインで、この後のフロマージュまで楽しめました。 もうひとつ、シェフのこだわり(?) このワインはこんなグラスでぐいぐい気軽に楽しんでほしい、とのこと。これで飲むと、シェフの修行先、バスクの風景が目に浮かんでくるようです。
そして、デザートのスフレ
明かりを落として・・・・
もう、なにも言うことはありません。
50に手が届くおじさんも感動の一夜でした。
記念のシェフ手書きのメニューと安藤シェフ
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