ティエリー・ピュズラ
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午後、ちょっと思い立って釧路から海岸沿いに昆布森方面を駆け抜けるひとりドライブを敢行しました。すれ違うのはゆっくりと走る大型四駆ばかり。みんなエゾ鹿を撃ちに来たハンター、年配の方たちです。仙鳳趾(せんぽうし)の手前で尻羽岬(しればみさき)へ向かいました。これがそもそものマチガイ。私の車もいちおう四輪駆動ですが、基本的には街乗り用で車高があまり高くありません。 この標識を少し過ぎた辺りで、人家がなくなり道が1車線に。「うわぁ、かなりヤバイ!」(←ここでは、美味しいとかじゃなくて、本当にイケナイ、危険!という意味)。不安は的中。固い轍(わだち)をちょっとはずしたら、たちまちスタックして身動きがとれなくなってしまいました。ヘルパーも役に立たず、しばしボーゼン。
何でこんな所に来てしまったんだろうと、かなり後悔。道東は一般に雪が少ないので、いつのまにか雪道でスタックする怖さを忘れてしまっていました。無駄な抵抗をしばらく続けていたら、岬の方から戻ってくる車が! 「こんな車でこの道に入ってくるなんて。何しにきたの」と呆れられてしまいましたが、 なんどもスタックするたびに牽引してもらい、無事大きな通りまでたどり着くことができました。「岬では100頭を越えるエゾ鹿が見事だったぞ~。明日も朝から鹿撃ちだ~。」助けてくださったプラド(釧路ナンバー)のハンターおじさん二人組み、本当にありがとうございました。もう、無茶はいたしません。気がつくと、すっかりあたりは真っ暗になっていました。
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釧路のピカイチ・フレンチ、ガストーラでワイン好きの友人ふたり(H坊&Mさん)とディナーしました。ひと月遅れの私の誕生祝いも兼ねて。
事前に希望の食材として、今が旬のカスベとエゾ鹿をお願いしました。これがアミューズの次のお料理「カスベのコンフィとフルーツとまとのサラダ」。とろけるような身、いっしょに添えられたカリカリに揚げた軟骨、満点の味わいでした。
「フォアグラと厚岸カキえもんのポワレ ちぢみホウレン草添え」 バルサミコのソースです。小さなグラスにサーブされたミュスカのリヴザルトとともに味わうと、 ため息がもれてしまう美味しさ。これを食べるために、今まで生きてきたような気さえしました。フォアグラとソーテルヌの組み合わせに勝るかも
「仙鳳趾産ホタテのパートブリック焼き」
仙鳳趾(せんぽうし)はカキで有名ですが、ホタテも旨いとのこと(シェフ談)
包みをばりばりと破ると、貝柱とトマトソースが現れます。貝柱はびっくりするほど濃厚な味! 仙鳳趾のホタテ、要注意です(笑)
この辺りまでは、Mさんがお祝いで持ち込んでくれたこんな畏れ多いシャンパーニュとともに味わいました。 本当に、ごちそうさまです。
そしてメインディッシュ「白糠産エゾ鹿のロティ ポワヴラードソース」 赤い実はコケモモ。アスパラのように見えるのは行者ニンニクです。ナッツの食感とシカ肉、ソースが渾然一体となって幸せになります。
ワインはタナ種100%で造られているバスク地方のイルレギーを合わせました。安藤シェフの思い入れもある一押し、ドメーヌ・イラリアのキュベ・ビシンショ。 “ビシンショ”とは、バスク地方の守護聖人ヴァンサンのバスク語読み、だそうです。ボトルのラベルとコルクに小さな可愛らしいハートマークが入っていて、バレンタイン・デーにいいかも・・・などと思ってしまいました。飲むほどに味わいがどんどん変化してゆく、しっかりしたワインで、この後のフロマージュまで楽しめました。 もうひとつ、シェフのこだわり(?) このワインはこんなグラスでぐいぐい気軽に楽しんでほしい、とのこと。これで飲むと、シェフの修行先、バスクの風景が目に浮かんでくるようです。
そして、デザートのスフレ
明かりを落として・・・・
もう、なにも言うことはありません。
50に手が届くおじさんも感動の一夜でした。
記念のシェフ手書きのメニューと安藤シェフ
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今日、職場で救急救命士の方を講師に、AED(自動体外式除細動器)の使用法を含む救急講習会がありました。最近、駅や公共施設などあちこちに備え付けられるようになってきていますが、実物をみるのは初めてでした。右肩と左脇にパッチ式の電極を貼り付け、音声ガイドに従ってスイッチを入れるだけ、というものですが、ぶっつけ本番ではやはり無理でしょう。
本体(オレンジ色)はかなりコンパクトです。AEDにより電気ショックを与える前の、人工呼吸と心臓マッサージをスムーズにこなすためには、年1回程度の講習じゃ不安ということで、今年は講習の回数を増やすことになりました。ちなみに、電気ショックが1分遅れるごとに、患者さんの生存の可能性が7~10%低くなってゆくとのこと。本当に時間との勝負です。
家のセラーの一番下のすみっこから、ナントおととしのヌーヴォーが出てきました。ロワールの飲み口の良いワイン造りで定評のあるティエリー・ピュズラのもの。恐る恐る口にしましたが、おととし飲んだ時より、ずっと美味しくなっている気がしました。華やかな香りはそのままで、するするとのどを通ってゆきます。う~ん、残りものに福あり。
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ライブドアたたきの報道があふれていますね。違法、脱法行為を擁護する気は全くありませんが、大衆に迎合するワイドショーなみの新聞記事やニュースに接すると本当にあきれてしまいます。「株を右から左に動かすだけで大金を儲けるのは許せん。額に汗して働かなきゃダメだよ」と街頭インタビューに応えるオジサンは、どう見ても【遅れず・休まず・働かず】の窓際族で、ホリエモンの100分の1も頭や体を使っていなさそうな風体です。今さらなにを、と聞いてて恥ずかしいです。
岩波書店から2002年に出た松永真理のこの本はベストセラーになったので、知っている人も多いと思います。本筋ではありませんが、この中には「リクルート事件」のまっ最中にリクルートに勤めていた時の、マスコミのあざとさが記述されています。私の会社も1年近くに渡ってあることないことを報道された経験があるので、「マスコミは真実を知らせるためではなく、自社の媒体を売るために報道する」ということを、身をもって知りました。ですから、「ライブドア事件」についても新聞やテレビの報道の8割ぐらいは、興味本位の「ために書く記事、ために映すニュース」だと思って、受け流しています。今日のこのブログも、今さらなにを・・・って感じですね(笑)
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PP&Mの頃にコメントを頂いたこともあって、昨夜はザ・フォーク・クルセダーズの新結成記念解散コンサートのビデオを見てしまいました。これ、見始めると途中でやめられなくて、寝不足になってしまいます。アルフィーの坂崎さんはキャラクターといい、声の質といい、本当にフォークルにぴったりハマッていますね。スリーフィンガーピッキングで加藤和彦と歌う「白い色は恋人の色」は、本家のベッツィ&クリスに勝るかもしれません。もっとも、坂崎さんはものまね上手で、アンコールでは南こうせつや吉田拓郎の声色で歌って、会場に聴きに来ていた谷村新司にも大ウケでした。
でも、いちばん会場が沸いたのは曲名の紹介無しで、このイントロが始まった時でしょう。ウォ~と、どよめきが起きましたから。この曲についていくつかリンクを紹介します。興味のある方、のぞいて見て(聴いて、歌って)ください。
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七色の声を持つ『歌姫』とも呼ばれる女性シンガー。写真は「悲しくてやりきれない」「戦争は知らない」など、名曲の数々のカバー集リピート・パフォーマンスの第一弾。ソニーのウォークマンのCMで、金網に寄りかかり「花」を突き抜けるような高音で歌っていたのが、この人です。映画「シコふんじゃった」の挿入歌「林檎の木の下で」も、そう。声を聴いたら、あっ、この人か!っていう感じ。カバー第二弾以降の「みんな夢の中」や「月がとっても青いから」「何日君再来」、どれも聴き入ってしまいます。
沖縄の「たんかん」。 みかんよりも、もっと香りがたっていて、もう春を先取りしたような気分です。。またまたご近所のFさんご夫婦からの頂き物。まだ沖縄でしか取れてなくて、桜前線のように次は九州、と北上するとのことでした。
F奥さんがおすすめの「イン・ザ・プール」は先週末JRの中で読みましたが、笑いをこらえるのにひと苦労。とても面白いけど下ネタもあるので 、直木賞をこの本でもらえなかったことに独り納得しました(笑) もちろん、感動もしっかり付いてきます!
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昨日はプロヴァンサル キムラさんのワイン会で、夜11時過ぎまでおいしい料理とワインを楽しみました。 シェフの料理はいつも素晴らしいけれど、今回のメイン、和牛テールのポトフ仕立てはみんなで唸ってしまいました。先に味わうように出されたスープは、まるで上質のコンソメ。具の方もテールはもちろん、手づかみでしゃぶり尽くしました(笑)
いつもの翌日ならランチも頂いて帰るのですが、今日はお蕎麦かうどんの麺類をかっこんですぐ帰釧するつもりだったので、またの機会にお願いすることにしました。さて、麺類。うどんかな・・・と思ったら、浮かんだお店は三角山五衛門(さんかくやまごえもん)です。札幌勤務時の職場にわりと近く、よく通った処で、うどんの専門店なのですが、セットもののどんぶりがメチャ旨なんです。 このキムチ丼はご飯にキムチが乗せられ、さらにその上に箸で千切れるような軟らかい豚角煮が3個も載っています。うどんをゆでるアニマル浜口似の親父さんと、きびきびと料理を仕上げるおかみさんの絶妙の呼吸が、見ていて気持ちよいです。11時半の開店からわずかの間にカウンター、テーブルとも20人を越えるお客で埋まってしまいました。キムチ丼セットを頼むひとも少なくないです。尾岱沼「白帆」の北海シマエビ天丼、阿寒「奈辺久」のわかさぎ天丼と並んで、このセットのキムチ丼には世界三大ドンブリの称号を与えたい位です。セットで900円!
札幌市中央区宮の森4-7
(山の手通り、宮の森小学校の向いです)
11:30-20:30 水曜定休
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今夜放送のあった海外ドラマ。現在、NHK-BSで第4シリーズを放映しています。アリー・myラブ、ER、冬のソナタとNHKの海外ドラマはアタリが多いですね(私にとって)。普段はテレビを見ることのない生活だけに、ドラマにハマると歯止めがかかりません。入れ込んでしまいます。特にそのハシリとなったアリー・myラブは、ヴォンダ・シェパードの歌う挿入歌の数々も素晴らしくて、見逃した分はレンタルビデオでもカバーしました。後になるほどストーリーがどんどんヘンなほうにエスカレートしていったのですが、
ゲストで登場するスターも豪華になって、それも楽しみでした。ジョッシュ・グローバンが出演した時は本当にびっくり。ドラマの中で歌った you're still you や to where you are はとても感動的でした。これがきっかけでアメリカでも人気が沸騰したのが理解できます。
P.S. 東野圭吾氏の直木賞受賞コメント、うれしそうで良かったです。
ブルゴーニュ・ルージュ 2002
ちょっとギョッとするような漂うオリ
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札幌で下宿していた大学生の頃、内地の実家に帰るたびにいろんなものをもらって(せしめて?)帰ってきました。これは、そのうちのひとつ。実家には場違いなこんなモンが何であるの?と訊いたら、案の定、頂き物でした。当時、家族はみんなそれほどお酒に執着はなく、「持って帰っていい?」と言うや返事を待たず我が物としました。その時の価格が(輸入自由化前でしたので)、2~3万円していたと思います。当時の国立大学の授業料(年間の!)と大差なかった記憶があります。今はなんと量販店で数千円で並んでいます。なんかなぁ~・・・・・ とにかく、あれ以来30年が過ぎた現在でも、封を切らずにそのままで手元に残っています。大事にとって置いたというのじゃなくて、ただ放って置いたというのがニュアンスとして正しいです。いくぶん目減りしているような気も。
ブランデーだから30年経ってても、そんなに変にはなっていないだろうと楽観してはいたのですが、職場の雑誌を整理していて心強い記事を見つけました。前にエッセイを紹介した日本医事新報の読者質問箱みたいなものです。常温で20年近く戸棚に放置したワインとウイスキーは飲用可能か?という質問に、東京農大醸造科学科教授が「(仮に劣化していても)単にまずいだけで、成分が変化して毒物になったり、腹を下したり、死に至らしめるということはない。」と仰々しく回答されています。とてもまずくて飲用できない場合でも、捨てないで料理に使いなさい、と具体的な料理名まで挙げて答えを締めくくられています。あっぱれ!! 全文はこちら→「good_use_of_old_wine.pdf」をダウンロード
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とても立派な旬の長ネギを戴きました。料理のイメージはこれだったのですが、 「弱火で片面15分×2=30分」も待てないので、中火で5分×2と手抜き。熱々にオリーブオイルをかけ、塩をパラパラとふってかぶりつきました。とてもおいしい、けど、食べる時に注意しないとネギの芯のほうがピュッと鉄砲玉のように口から飛び出してしまいます(笑)
昨日の新聞に、「パッチギ!」がキネマ旬報1位に選ばれたことが載っていました。興行的にはどうだったのでしょうね。小説「空中ブランコ」に報われない映画監督の話もあったので、気になります。ベストテンの6位には、なんと札幌のシアターキノで見ようとして叶わなかったペ・ドゥナ様の「リンダ リンダ リンダ」が入っていました。早くDVDになって欲しい。ソン・ガンホ主演の「大統領の理髪師」は外国映画部門の6位。もうレンタルで並んでるけど、シリアスそうなので見るのを先送りしています。
vintageの影響か、思ったより濃い色合い
でも果実味でクイクイ飲めてしまう
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好奇心が強くて、誰もまだ知らない新しいことを一番最初に見つけたい!成し遂げたい!というのが「普通の」科学者だと思います。私は理系の大学出身で、末端研究職に15年ほど身をおいていた経験があるのですが、野心がないと大きな成果は上げられない、と信じています。韓国のES細胞捏造事件、世界の最先端を走っていたとみなされていた人物だけに大きな報道をされました。国を挙げて支援体制を築いていたのでショックもひとしおでしょう。実は私の職場でも同僚が似たような研究をしています。善意の人頼みの不安定な献血に依存せず、輸血に使用できる血液を自由に増やす(=製造する)技術をです。一部は既に実用化されて、臍帯血(新生児のへその緒のなかに残った血液)から細胞を増やして、白血病の患者さんの治療に使われています。
研究者も人間ですから、成果を出してゆくうちに「もっと認められたい」という思いが当然でてきます。それが向上心であったり、出世欲になったりするのですが。必要な研究費を得るためには、それなりの成果を出す(=論文を書いて認められる)ことが不可欠なのですが、そうそう素晴らしい実験結果が出るわけじゃありません。何年もかけて研究したことを、別な施設で同じ研究をしていた人が一日先に発表したら、それまでの苦労はまさしく水の泡になってしまいます。だから、アセるんです。多少データが足りなくても、あるいは全く無くてもでっち上げて競争相手より早く発表する(したい!) 有名な(重力を発見した)ニュートンでさえ、そうでした(「背信の科学者たち」)。栄誉をめざすトップグループはもっと熾烈、エゲツナイです(「ノーベル賞の決闘」、「ノーベル賞を獲った男」)。成功するためのノウハウ本まで出ています。昔、マジメに読んでしまいました(笑)
だから、競争や名誉欲とは無縁に、女性への偏見や劣悪な設備をものともせず、自分の純粋な興味だけで遺伝子の転移を発見しノーベル賞を与えられた遺伝学者バーバラ・マクリントックは凄いし、感動もしました。でも、1983年の話です。今、そのような牧歌的な話は、残念だけど無いと思います。「科学者も、ただの人間だ」ということを確認しただけの、今回の事件でした。
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今シーズン初めてスノーボードに行ってきました。昼前に仕事を終え、阿寒湖畔スキー場へ。快晴のため気温は顔がひりひりするほど低いです。スキー場のてっぺんからは雄阿寒岳、凍結して白く見える阿寒湖、そして温泉街が一望できます。
滑った後は腹ごしらえ。本当はこちらの方が主目的です(笑)
奈辺久(なべきゅう)のわかさぎ天丼 。名物に旨いもの無し、などとよく聞きますが、これはとてもおいしいです! 阿寒に来てこれを食べなかったら、何をしに来たんだ(怒)と思ってしまうぐらい。20年ほど前、親孝行を兼ねて両親、兄といっしょに初めて道東を旅行した時にガイドブックを見てここに入り、わかさぎ天丼を食べました。父が「これを食べただけで、北海道に来た甲斐があった。旨い」と褒めちぎったのが強く印象に残っています。
どんぶりに6割ほどのご飯の盛り、それと同じぐらいの量・高さで積み上げられたわかさぎのてんぷらに、やや甘めだけどくどくないスッキリしたタレがかかっています。まだ経験されてない方、ぜひ召し上がってみてください。味、ボリュームとも満点で、お代はわずか730円。 (写真クリックでほぼ実物大に)
もひとつ、阿寒の名物。逃げないエゾシカ。道の真ん中で立ち止まらないでくれぇ~。左側の雪山の陰にもう一頭、さらに右のほうには角が立派な雄ジカが隠れていました。
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釧路ワイン会のメンバーでカドフェルに感染した仲間が集まり、ビデオ鑑賞をかねたホームパーティを昨夜しました。私の正月は和商市場のウマ煮だけだったので、遅れて正月がやってきたような豪華さです。もちろん、みんなの持ち寄り。これは前菜(!!)です。この後にもカモ鍋&おじや、せたな無添加ソーセージ(レギュラー、チーズ、ピラカラ、ローズマリー)、手打ち蕎麦と目も眩むようなゴージャスさ。上の写真は手前から自家製くるみパン、4味ポテトサラダ、生ハムとスモークサーモン、たらばがに、スモークチキンのサラダ。
何はともあれ、乾杯! 七色ドリンカーさん、ねこぷんさん、Iさん、Uさん、vivianさんの面々。いずれ劣らぬ酒豪揃い。
開けたボトルは ロゼ・シャンパーニュ、レモンをしぼったタラバガニに合わせてアルザスのトカイ・ピノグリ、すっきり口直しにブルゴーニュ白、最後はまったりテデスキの単一畑のアマローネ。
アマローネの前には、カモ鍋と手打ち蕎麦に合わせて、焼酎を開けました。赤兎馬(せきとば)は七色ドリンカーさん持ち込みの芋焼酎。前日に水で等分に割ったものも用意してきてくれました。焼酎とは思えない爽やか飲み口! カモ鍋、手打ち蕎麦との相性は抜群でした。百年の孤独は麦、ウイスキーのような琥珀色。これも水で等分した方が、よく味わえました。
その、お蕎麦。スゴイです。アマの蕎麦打ち全道チャンピオンが師匠だったという七色ドリンカーさんの入魂の作。
「では、茹でさせて頂きます」。立派なお蕎麦の入れ物に感動して皆で褒めたら、「決裁書類入れのお古です」。「・・・・・」。
出来上がり!
直前に打ちたて、そして茹でたて。そばつゆも、当然かつおだしのきいた特製。美味しくないはずがない、という好条件。みんなそれまで散々食べていたのに、胃袋が二つあるみたいにどんどん手がのびます。
もう一品、韃靼そば粉入りのお蕎麦も含めて、茹で上がるそばから都合4ざるを平らげてしまいました。絶品としか言いようがありません。興奮したねこぷんさんは、そばつゆでなく、焼酎を手にしていることに気づかないほど。
まだ続くこのブログ、ようやく本題。カドフェルとはなんぞや? そばつゆと焼酎を間違えているお方が、みんなに伝染させている小説の主人公。シリーズで18巻まであります。 イギリスとフランスの王位継承が争われている時代を背景に、そこで起きる奇妙な事件をかつては十字軍で歴戦の兵士だった修道士カドフェルが解決してゆく物語。ただのミステリーだけじゃなく、人情話や恋愛譚の要素もふんだんに盛り込まれているので、読み応えがあります。その第2話のビデオを鑑賞しよう、というのがこの夜の集まりでした。既に廃版になっているビデオを入手したのもねこぷんさんです。
中身の濃い原作に対し、ビデオは1時間ちょっと。登場人物も「本のイメージとちがう!」という声、多数。また、めちゃ展開が速すぎて、原作を読んでないと何の話だか判らないおそれがあります。そこはそれ、みんなでツッコミを入れながら見て、夜は更けてゆきました。(完)
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恩田陸さんの常野物語シリーズの2作目「蒲公英草紙」が直木賞候補になりました。これ、出た当初、タンポポって読めなかったです(恥) この作家は「六番目の小夜子」で最初に知ったのですが、「月の裏側」や「球形の季節」など不思議な味わいの作品が多くて、とても好きです。とりわけ常野物語が! (感涙にむせんだ「夜のピクニック」を別として) 第1作の「光の帝国」は東北を舞台にした特殊な(時には悲しい)能力を持つ人々の物語の導入編に相当しますが、あまりに面白かったので、続編を待ち望んでいました。そして読んだ蒲公英草紙、水準以上でしたが前作にはちょっとかなわなかったかな、と思っていました。それでも、直木賞候補です。 去年の6月に出たばかりなのに、ネットで調べたらもう続編の3作目が
年末に出ていました。すぐ読まなきゃ。
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松の内早々の戴きもの。今年最初の酪恵舎チーズを受け取りに伺った時に、Fさんご夫婦から頂戴しました。JA筑前あさくら、福岡産の大きくて見事な柿です。こういう、ありがたいものは遠慮せず受け取ってしまう自分の厚かましさがコワイです(笑)
皮をむいてカットしたところ。柿を食べるのはずいぶん久しぶりです。適度な歯応え、甘み。おいしいです。もっと普段から果物をとらなきゃいけないよなぁ~、と思いつつ満足感にひたりました。
Fさんご主人は、お米の関係で私が生まれ育った郷里の辺りにも詳しいことを、今日お話して知りました。山都や喜多方という地名を聞いて「あそこの水系は飯豊山からで、ミネラル分が豊富、反収(たんしゅう)は低いけどいいお米がとれる。会津坂下(ばんげ)あたりだと収量も上がるんだけど・・・」と教えてくださったほどです(笑) 実際に何度も足を運ばれたことがあり、かつての政府肝いり「ふるさと創生基金」で作られた豪華温泉(←私は知らなかった)にまで通じていたのは、やはりタダものじゃありません。柿、ごちそうさまでした。
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この映画の素晴らしさを、ここで改めて書くつもりはありません。ビックリしたことがあったので・・・ 根強い人気の割にはDVDもビデオも廃版になっていて、中古でしか手に入りません、その中古の価格がこれですよ! ちょっと度が過ぎる感じです。幸い私はテレビで放映された時にビデオに録ることができたので、それを大事に見ています。料理のシーンが出てきたりレストランが舞台の映画は他にもたくさんあるのでしょうが、この映画以外に記憶に残っていて、また見たいと思うのは次の3つです。「マーサの幸せレシピ」はレンタルで今も見かけますが、他の2本は見かけなくなってしまいました。もっと、おいしい映画が見たい!
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NHKテレビより
NHKの特番「新撰組 !! 土方歳三最後の一日」、見ましたか! 本編のほうは全くといっていいほど見てなかったのですが、この特番だけでも三谷幸喜の才能を満喫できました。登場人物の描き方、本当にいい仕事してますねぇ~。ところで、劇の中身とは別に、小道具に使われていたワインが気になりました。土方が榎本武揚に官軍との徹底抗戦を迫るシーン。 榎本はワインを勧め腹の内を話します。初めてワインを口にして、「悪くないが良くもない」と土方。でも、PEAの薬効か、肝胆相照らします。これ、史実として実際にあったかどうかは不明ですが、この場面を書く三谷幸喜がいいです! さらに遡って、死を覚悟した土方が郷里の想いをよせる人(?)に届けてくれるよう部下に託した物
が、 どう見てもシャンパンのコルクとそれを止めていた金具でした。いったい、どんな思い出があったんでしょうね。本編にはしっかり描かれていたんだろうなぁ
ドメーヌ・ド・ザスプ ヴィオニエ 1999
ブランデーのような濃い色あい。売り文句は「下町のコンドリュー」。山の手の本物は、知りません・・・
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新年に満を持しての直木賞受賞作、奥田英朗。大好きです、こういうの。読んでる最中は面白くてつい笑ってしまい、読後に元気が出てくる作品。『坊主の雑巾がけ』、ずいぶんやってきてしまった気がするし、50頁の7行目なんか「イタイ!」って感じです。奥田ファンになる人はみんなそうなんだろうけど。(いちおう)患者の登場人物たちが現実の中でマトモであろうとして(あるいは、マトモであるが故に)精神科医の伊良部を訪ね、治癒してゆく過程を読むのはワインの最高のお供ですね(なんのこっちゃ)。月並みな表現ですけど、直木賞は伊達じゃなかった。次は、イン・ザ・プールも読まなきゃ。
お供のワイン はイタリア(プーリア州)のウーヴァ・ディ・トロイアという聞いたことの無いブドウ品種から作られたカステル・デル・モンテDOCリゼルヴァ1999。函館時代の恩師からのもらい物。つまみは上の本と、バルサミコ酢をたらした酪恵舎のモンヴィーゾ。
もう一冊。先に挙げた浅倉卓弥の最新作。ちゃんと札幌が舞台の小説です(笑)。ただし、地名はいっさい出てきません。テイネオリンピアらしきスキー場の場面から始まる姉妹の物語。地元ラジオ局でDJをやっている妹が選ぶ曲は、CCR「雨を見たかい」、バグルズ「ラジオ・スターの悲劇」、イーグルス「ホテル・カリフォルニア」、PP&M「悲しみのジェット・プレーン」・・・ いったい時代はいつなんだ? それも明らかじゃないです。兄妹がいる私としては、いま読んでおいてよかったと思う本。ただ最後のページは、なんか昔のビールのコマーシャル、「サッポロ、ミュンヘン、ミルウォーキー」を思い出してしまいました。作者は私より10歳も若いのに、どっからネタを仕入れたんだ!(笑)
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あけまして おめとうございます 穏やかな新年の朝となりました。今年もよろしくお願いします。
ナマケものの節句働きで、今日からあした、あさってと新年早々3日連続出勤です。といっても、昼を挟んで2時間とか、午前中だけ、または夕方1時間だけと、かなり変則的ですが。
大晦日なのでロゼのシャンパーニュを開けての観戦。いつもと違って、居間にテレビをセットしました。画面は判らないでしょうが、氣志団です。元気がいいですね。序盤で印象に残ったのは初めて聴いた、長山洋子の「芭蕉布」。沖縄の独特な旋律と伸びやかな声が気持ちよかったです。スキマスイッチはメロデイーがすっと耳に入ってくるので好きなアーティスト。森山良子の「さとうきび畑」は、直太郎のサポートでメチャよかった。 ゴリエ、これも初物。なかなか見せてくれました。ベイシティローラーズのカバーが懐かしい。小林幸子の衣装マシーンは、花びらのところがエイリアンの卵が孵化するような感じでちょっと退きました。T.M.Revolution、期待してたのに音が外れっぱなし! あの不安定なポジションでは無理ないか。山崎まさよし、石川さゆりは、さ・す・が。Def Tech、最高! 特別再結成のアリス。
大学生時代によくコンサートに行ったけど、久しぶりに見たら谷村新司が鈴木宗男とダブって困りました。とにかく、4時間も続けてテレビを見たのは、昨年の紅白以来です。堪能しました。
大事なこと忘れてました。氷川きよしの「面影の都」、ピカイチ!
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